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九死に一生を異世界で得る

 まずい…!


 ライフルマンの大群が俺の家へ押しかけ大変なことになっている…


 俺はグネフネイ・ガリア・ミンスク、ミンスクと呼ばれている,普段は学生だが、ギャングの暗殺組織に務めている身で、時には大企業の機密情報を盗み、ある時は戦場にも赴いた、俺はかなりのやり手のはずだった。だがしかし何かしらの方法で居場所が割れ、武装警察が押しかけてきたのだ。


 まあこんな仕事やってたんだ、正直ここまで派手に死ぬ気はなかったが常に死ぬ覚悟はできている。

 だが同居していた相棒が気がかりだな…無事だといいがな…


 俺はライフルマンたちの一斉射撃で、世にも醜いミンチと化した。


◇       ◇       ◇


「…………………ここは…?」

 ミンスクはどこかわからないベッドの上に眠っていた…


(さっきのは…夢だったのか…?いや、機銃に全身をやられた記憶が確実に残っている…が傷の痛みどころか後遺症すらない…一体…?)


「お前…!」


 そこにはミンスクの相棒,ドレッド・ノア・エジリス…エジリスがいた。


「起きろエジリス…」


「ん?どうしたんだい?あれ?ここはどこだい?」


 エジリスはいつもどうり目を覚ました。

 どうやらエジリスには死んだ自覚がない,面倒くさいから俺が死んだことは言わないことにした。


「分からないだが,好ましくない状況の可能性が高い…が」

「…誘拐ではないよね,普通は拘束するか…」

「それに窓も空いているしノックした感じから防弾ですらない…だから監禁の可能性は無い」

 

…あれ?ココ宿屋じゃね?と思い始めた。だが念には念だ。


「木製の壁で結構劣化してる…なら君のフェルムシニスタムで貫通できる,やるかい?」


 こいつが言うフェルムなんちゃらは俺左腕の義手の名前だ,エジリスは自分が作ったものに名前を付ける,が正直なぜこんな名前になるか分からないしミンスクは覚えられない。


(ブッ壊す!)


 バッカーンと爽快な破壊音を轟かせると。


「なんの音だぁ!」


「やばい!ここホント宿屋だ!さっさと逃げるぞ!」

「ええぇ!冗談だったのに!」

「ここは二階だ飛び降りるぞ!」

「待ってくれぇ!君って人はぁぁぁ!」


 ミンスクは問題なく着地、エジリスは脱臼。


「ちんたらするな!」


 エジリス脱臼した足を強引に接続する。


「う”ぎゃぁぁぁ!」


 たまらず悲鳴を上げるエジリスだが。


「さぁ早く走るぞ!」

「待ってくれよぉ!」


 今や逃げるが優先。

 この通り彼らは一般人に見せかけた逸般人の異世界転生の物語である。



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