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観光地の話(人災、獣害編)  作者: 観光地安全委員(自称)
4/4

まとめ

いやはや、何とか閉めれました。

 先ず、私がこれまで書いた事は、全て事実だと思いますか?


 いいえ違います。


 幾つか曖昧な部分を混ぜてます。

 それは何故か、自分で調べて貰うためです。


 例えば、熊鈴。

 確かに熊避けとして、有名でありますが、一部の方は逆に危ないのでは?

 と疑問の声も上がってます。

 

 本来の野性動物は、異音や異臭に敏感で、基本的に用心深いので、効果が期待できます。


 しかし熊も学習します。

 民家を襲い食料を漁る事件が多々あります。

 また近年のマナーの悪さにより発生している生ゴミ。

 そういった事例で

「熊は人間が食料を持っていると、既に認識しているのでは?」

 という説もあります。


 となると、熊鈴=エサと認識されてもおかしくはありません。

 

 また十和利山の事件で、実際に人間の味を知ったツキノワ熊の実態は、情報が錯綜し、完全解決には至っていないと私は考えてます。


 私が示すのは指針であり、間違っても正解ではありません。

 

 先ずは、私の話を検証して下さい。

 そして指摘して下さい。

 それを私がまた検証して、訂正を入れます。


 さて、それを前提に話を、まとめます。


 先ず、訪れる地方や観光地について調べて下さい。

 役所などは、観光客向けに啓発もあるので、何でも利用して下さい。

 

 特に災害史や生存域、獣害の報告は大切です。

 それにより、獣との距離が分かります。

 もし、熊が残飯を漁っていたと報告があれば、より注意が必要だと私は考えてます。


 獣対策をして下さい。


 熊撃退スプレー等、様々なグッズがあります。

 虫刺され対策と一緒に必ず対策して下さい。

 それがアナタの生存率を上げます。

 後、イヤホンは厳禁です。

 山では、目より、耳や臭いが重要になります。

 耳で枯れ葉を踏む音。枝を擦る音。息づかい。

 獣の臭い。排泄物の臭い。

 それらが、全て語ってくれます。

 五感をフルに使って下さい。


 もし、最悪の場合。

 

 取り敢えず、背中を見せるのは厳禁です。

 死んだふりもダメです。

 

 背中からバッサリ殺られるか、そのまま喰われます。


 熊や猪は、逃げると必ず追いかける習性があります。


 目を離さず、ゆっくりと後退ります。

 他にも、人間である事に気がついてない場合は「オーイと手を振る」等、状況によって様々です。

 その時、ゆっくりと防獣グッズを手にしましょう。

 しかし目を合わせたらダメです。

 

 立ち上がったら、威嚇してますから注意です。


 距離を稼ぐと、熊は立ち去ってくれるかもしれません。

 

 もし、走り襲ってきたら、鼻を狙って下さい。

 後は、無謀ですが、口の中も弱点だったりします。


 家の犬の尊い犠牲により、実証しましたが、生き物は、無理矢理口の中を突かれると、かなりエズきます。

 尻尾を丸めて、近付くかなくなるほど嫌がります。

 焼き肉食わせたら、すり寄って来ました。


 それでも生還率は高くありません。

 刺激しない様にゆっくりとです。

 間違っても走ってはダメです。追いかけて来ます。

 姿が見えない距離まで稼いだら、直ぐに逃げて、警察等に連絡して下さい。


 それでもツキノワ熊は(若い個体)は、素手や棒などの撃退例が報告されてます。


 しかし羆は…………死にますよ。


 三毛別は陸軍が30人を筆頭に、警察、アイヌ、地元の猟師など、総勢600人投入されて、3日かけて討伐されたのです。

 石狩沼田幌新事件は、300人相手にガチのゲリラ戦を仕掛けてます。

 丘珠事件は討伐人数こそ少ないですが、かなりの心理戦があった事でしょう。

 福大ワンゲル部の事件は、10人程の討伐ですが、それでもバックアップ等に、多数の人が投入されたのは、想像できます。

 

 一部訂正、させて頂きます。


 ワンゲル部事件の羆は、食害(人食い)を起こして無い可能性があります。

 胃の内容物から人体のそれが、見つかってないのが、理由に挙げます。

 只し、可能性で言うなら、討伐した羆自体を間違っている可能性もあるも注記します。


 さて、十和利の事件はツキノワ熊が起こした事件です。

 これも何度も言いますが、解決とは言いえません。

 先ず、食害に参加した個体数が不明な事です。

 もし小熊が参加していれば………立派に成長してますね。


 本来ならここまで脅しませんが、人命が関わるので、脅します。


 山は人外の領域です。

 火山然り、猪然り、熊然り、数多くの危険を孕んでます。

 

 舐めず傲らずに、確りと対策を立ててから入山して下さい。


 参考までに、知床財団が詳しい対象方を掲載してます。

 検索は「知床財団」「ヒグマ」で検索すればヒットします。


 かなり詳しく、距離や状況想定により的確な対処方が、掲載されてますので、必ずチェックして下さい。


 最後に、獣害と人災は紙一重です。

 つまり、災害の中で、唯一人間が完全に防げるのが、獣害なのです。


 その対処法は至極簡単です。

 調べて対策する。

 マナーを守る。

 たったこれだけです。


 これからの季節は、楽しみが沢山ある良い季節です。

 しかしその中に危険がある事を忘れないで下さい。


 確かな対策を立て、良いシーズンをむかえて下さい。

参考サイト。

「知床財団」

参考資料

「羆嵐」吉村昭 著


 その他、質問に付き合って頂いた方々。

 私のアホな検証に付き合ってくれた愛しのバカ犬。

全てに感謝と尊敬。


そして、獣害の被害に遭われた方々に、お見舞いとご冥福を祈り、ここに閉めさせて頂きます。

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