まとめ
いやはや、何とか閉めれました。
先ず、私がこれまで書いた事は、全て事実だと思いますか?
いいえ違います。
幾つか曖昧な部分を混ぜてます。
それは何故か、自分で調べて貰うためです。
例えば、熊鈴。
確かに熊避けとして、有名でありますが、一部の方は逆に危ないのでは?
と疑問の声も上がってます。
本来の野性動物は、異音や異臭に敏感で、基本的に用心深いので、効果が期待できます。
しかし熊も学習します。
民家を襲い食料を漁る事件が多々あります。
また近年のマナーの悪さにより発生している生ゴミ。
そういった事例で
「熊は人間が食料を持っていると、既に認識しているのでは?」
という説もあります。
となると、熊鈴=エサと認識されてもおかしくはありません。
また十和利山の事件で、実際に人間の味を知ったツキノワ熊の実態は、情報が錯綜し、完全解決には至っていないと私は考えてます。
私が示すのは指針であり、間違っても正解ではありません。
先ずは、私の話を検証して下さい。
そして指摘して下さい。
それを私がまた検証して、訂正を入れます。
さて、それを前提に話を、まとめます。
先ず、訪れる地方や観光地について調べて下さい。
役所などは、観光客向けに啓発もあるので、何でも利用して下さい。
特に災害史や生存域、獣害の報告は大切です。
それにより、獣との距離が分かります。
もし、熊が残飯を漁っていたと報告があれば、より注意が必要だと私は考えてます。
獣対策をして下さい。
熊撃退スプレー等、様々なグッズがあります。
虫刺され対策と一緒に必ず対策して下さい。
それがアナタの生存率を上げます。
後、イヤホンは厳禁です。
山では、目より、耳や臭いが重要になります。
耳で枯れ葉を踏む音。枝を擦る音。息づかい。
獣の臭い。排泄物の臭い。
それらが、全て語ってくれます。
五感をフルに使って下さい。
もし、最悪の場合。
取り敢えず、背中を見せるのは厳禁です。
死んだふりもダメです。
背中からバッサリ殺られるか、そのまま喰われます。
熊や猪は、逃げると必ず追いかける習性があります。
目を離さず、ゆっくりと後退ります。
他にも、人間である事に気がついてない場合は「オーイと手を振る」等、状況によって様々です。
その時、ゆっくりと防獣グッズを手にしましょう。
しかし目を合わせたらダメです。
立ち上がったら、威嚇してますから注意です。
距離を稼ぐと、熊は立ち去ってくれるかもしれません。
もし、走り襲ってきたら、鼻を狙って下さい。
後は、無謀ですが、口の中も弱点だったりします。
家の犬の尊い犠牲により、実証しましたが、生き物は、無理矢理口の中を突かれると、かなりエズきます。
尻尾を丸めて、近付くかなくなるほど嫌がります。
焼き肉食わせたら、すり寄って来ました。
それでも生還率は高くありません。
刺激しない様にゆっくりとです。
間違っても走ってはダメです。追いかけて来ます。
姿が見えない距離まで稼いだら、直ぐに逃げて、警察等に連絡して下さい。
それでもツキノワ熊は(若い個体)は、素手や棒などの撃退例が報告されてます。
しかし羆は…………死にますよ。
三毛別は陸軍が30人を筆頭に、警察、アイヌ、地元の猟師など、総勢600人投入されて、3日かけて討伐されたのです。
石狩沼田幌新事件は、300人相手にガチのゲリラ戦を仕掛けてます。
丘珠事件は討伐人数こそ少ないですが、かなりの心理戦があった事でしょう。
福大ワンゲル部の事件は、10人程の討伐ですが、それでもバックアップ等に、多数の人が投入されたのは、想像できます。
一部訂正、させて頂きます。
ワンゲル部事件の羆は、食害(人食い)を起こして無い可能性があります。
胃の内容物から人体のそれが、見つかってないのが、理由に挙げます。
只し、可能性で言うなら、討伐した羆自体を間違っている可能性もあるも注記します。
さて、十和利の事件はツキノワ熊が起こした事件です。
これも何度も言いますが、解決とは言いえません。
先ず、食害に参加した個体数が不明な事です。
もし小熊が参加していれば………立派に成長してますね。
本来ならここまで脅しませんが、人命が関わるので、脅します。
山は人外の領域です。
火山然り、猪然り、熊然り、数多くの危険を孕んでます。
舐めず傲らずに、確りと対策を立ててから入山して下さい。
参考までに、知床財団が詳しい対象方を掲載してます。
検索は「知床財団」「ヒグマ」で検索すればヒットします。
かなり詳しく、距離や状況想定により的確な対処方が、掲載されてますので、必ずチェックして下さい。
最後に、獣害と人災は紙一重です。
つまり、災害の中で、唯一人間が完全に防げるのが、獣害なのです。
その対処法は至極簡単です。
調べて対策する。
マナーを守る。
たったこれだけです。
これからの季節は、楽しみが沢山ある良い季節です。
しかしその中に危険がある事を忘れないで下さい。
確かな対策を立て、良いシーズンをむかえて下さい。
参考サイト。
「知床財団」
参考資料
「羆嵐」吉村昭 著
その他、質問に付き合って頂いた方々。
私のアホな検証に付き合ってくれた愛しのバカ犬。
全てに感謝と尊敬。
そして、獣害の被害に遭われた方々に、お見舞いとご冥福を祈り、ここに閉めさせて頂きます。