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観光地の話(人災、獣害編)  作者: 観光地安全委員(自称)
1/4

前編

 桜も散り、初夏の始まり大型連休が、やってきます。


 今回は人災と獣害について、語りたいと思います。

 川編で触るだけでしたが、今回は、過去の事例を挙げて語りたいと思います。



 「福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」


 この事件はご存じですか?

 大体この時期になると、必ず参考事例として取り上げられます。

 

 さらっと述べるなら、そのままです。

 大学の登山部がヒグマと遭遇し、四人が死亡した事件です。

 

 亡くなられた四人に哀悼を捧げ、人災と獣害について述べたいと思います。


 何故、この時期に必ずと言って良いほど語られるのか?

 それは事件の大きさも、さることながら、実は防げた筈の事件であり、人災の面もあるからです。


 何故、人災なのか?

 そもそも、北海道自体が熊天国であり、人間はアイヌ民族や流民等の少数だったのです。

 日本が北海道に本格的に入植したのは明治に入ってからで、言い替えれば、人間が羆の縄張りに侵入したとも言えます。

 その弊害の象徴が大正時代の三毛別羆事件です。

 入植地で七人(内一人が妊婦)が羆に襲われ死亡した事件です。

 

 この様な事件は、他にもあり「石狩沼田幌新事件」「札幌丘珠事件」

等が挙げられます。

 北海道は、常に羆と衝突を繰り返した上に、漸く今の共生が前提の土地となったのです。

   

 ですから北海道のゆるキャラって怖いですよね。

 

 閑話休題

 

 羆との共生を知らない人間が、山に入ってしまう。 

 羆は山に住む物です。

 遭遇して当たり前です。


 もし福大の方達が、羆の生態を勉強していれば?

 北海道の歴史を勉強していれば?


 間違い無く防げた事件ではないでしょうか?

 そして、その無知により「福大ワンダーフォール部ヒグマ事件」は起こり、四人が死亡。

 そして、人の味を覚えた羆は殺処分が掟です。

 そうしないと人をエサだと認識し羆は人を襲うからです。


 人も羆も不幸になる。

 これこそ無知の罪。人災ではないでしょうか?

 

 だからこそ、今の時期に、無知の人災を防ぐ為に「福大ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」を実名大学入りで、放送しているのだと思います。


 後編は「スーパーKと猪を挙げたいと思います」


 最後に熊害で亡くなられた総ての方々に哀悼を。

 実名公表をしてまで、無知の人災を伝える。福岡大学の方々に敬意を。

 そして、人間の都合で、在り方を変えられた羆に哀悼を捧げて

 一度閉めさせてもらいます。


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