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毒入りコーヒー
僕は笑顔を作って
君にカップを渡す
どうなるかなんて分かりきってる
今 君がどうするかなんて
分かっている
君が想うこと以上のことを
僕は思っているよ きっと
でもね 君の中に少しだけ見えたものが
僕の中に引っかかってしまったから
それを問いただしたって
どうにもならないし
どうしたいのかもわからないし
未来なんて
わからない
今の君しか
わからない
だから僕は
この夜の緩やかなお話の時間のために
コーヒーを淹れる
君に渡したカップ
君は気づいただろう
そのコーヒーに
毒が入っていること
ぼくのずるいところ
わるいところ
ふあんやひみつのはなし
ぜんぶ
君が全部飲んでくれたなら