異世界生活2日目後篇
さぁやってきました奴隷市場
今日は今からオークションが、開催されるそうなので行ってみたいと思います。
ちなみに入るのに金貨1枚かかりました。
シーリアと雑談しながら待っているといよいよオークションが開催されるようだ。
「皆さん大変お待たせしました。本日はいつもより大変珍しい商品が集まっています。皆さんの期待にこたえられていると思います。長い話もあれなので早速初めて行きましょう。」
司会者の後ろに一人の女が立たされる。
「まずはこちらの商品から」
・・・・・・
あまりこちらが欲しい人材が出てこない。あたり前だが今はここにいる貴族が喜びそうな人ばかりだ。
定員を呼び他の奴隷を見せてもらおうと思ったその時見覚えのある顔が舞台にみえた
「こちらの商品は大変珍しい商品です。なんと黒髪黒眼という珍しい姿にしてこの容姿私たちも驚きました。こちらの商品は金貨20枚から始めます」
見覚えのあるその顔はかなり怯えていたがこちらと目が合うと驚いた後助けを求めるコンタクトを送ってきた
僕も助けたくて一生懸命競り落としに掛かる
「はいこちらの商品は金貨60枚で競り落とされました・・・」
僕は急いでオークション会場から商品引き渡し所に行くと金貨を渡して彼女を受け取る。
彼女は泣きながら僕の胸に飛びついてきた
「チー君会いたかったよ。ありがとう」
「僕もだよ和歌」
和歌と僕は幼馴染で小さい頃からずっと行動してきた仲だ。
和歌までこの世界に来ていたのにも驚いたけど、またこうして会えて素直にうれしく思う
しかしいつまでもここにいるわけにはいかない残りの金貨で出来る限り人材を集めなければ・・・
オークションから離れて奴隷商店のほうに足を運ぶ
「いらっしゃいませ。どのような商品をお探しですか?」
「家の家事ができる人二人と森や植物などに詳しい人の3人ですね」
「金額は?」
「30枚以内で」
「わかりました少々お待ちください」
待っている間に和歌にシーリアのことやノエルそれからダンジョンのことを話す
「チー君はいいなぁ~」
和歌の話も聞きたかったけど本人がさっきまであんな目にあっていたのだ。本人の気持ちが落ち着くまで待ってあげたいと思う
和歌とシーリアと話している店員から声がかかったので奥に行く
そこには4人の女の子たちがいました・・・?
「一人小さい子がいるんですけど」
「すみませんこちらの女性と親子でして出来れば一緒がいいと言うことで・・・」
「お願いします娘と一緒がいいんです。仕事はしっかりとするので」
少女は母親の後ろに隠れている
「他の方々は?」
「こちらは貴族の所で働いていたメイドでして・・・貴族のある遊びにやられ喋れなくなってしまったのですが家事はしっかりとこなせます。名前はリリアです」
店員の紹介が終わるとメイド服?をきたリリアが頭を下げる。
「次に森や植物などに詳しいという要望でしたのでエルフを紹介します」
エルフと聞いて驚いたなぜならエルフは金貨100枚は必ず行くほどの存在だからだ
「お客様が驚くのもわかりますがこちらのエルフは少々わけありで・・・」
「話してくれないか?」
「こちらのエルフは何故かこの町の近くの森に倒れていたんですよ・・・全身傷だらけでして話すこともなければ食事もとってくれません。そして体に呪いのようなものが刻まれているのです」
エルフは基本他の種族と交流しないから謎が多いんだよな~
しかし確かにここまで少ない金貨で条件がそろうのも珍しいしどうしようかな?
僕が悩んでいると横から和歌が
「あのエルフなら私が何とか出来ると思う」
と囁くので店員に最後の親子について聞いてみた
「こちらの親子は娘のほうを見ると分かりますが・・・忌み子なんです。片目が赤色で赤色の目は魔族にしか出ない色なんですよ。そして忌み子を産んだとして村から捨てられるようにこちらに売られてきました」
全員の話を聞くと皆問題児だな。売れない商品をここで安くてもいいから売っておきたいんだろうな・・・
こちらとしても条件は合っているし問題のエルフも和歌が何とかしてくれるらしいし大丈夫だろう。
「分かったこの4人を買わせてもらおう」
「ありがとうございます。金貨は少し多いですが洋服や日用品のつけて金貨35枚でどうでしょうか」
「分かった」
それから奴隷の細かい契約などをして奴隷市場から僕たちが出た頃はすっかり日も暮れていた