ようやく来ました僕の番
あれからどれくらいの時間がたったのだろう何もない所で待つのはつらい、新手の拷問ではないだろうか、そんな事を考えているとまた遠くに光がでてきた
「ようやく順番が回ってきたということかな」
自分の番が回ってきたことは素直にうれしいが、一つだけ謎がある。神様と名乗るあの声は確かに365人と言った。しかし僕の順番は366番だ。これが指すことはいったい何なのか。単純に考えるなら閏年からなんだろうけど・・・皆の前でわざわざ一人隠す意味がわからない・・・考えていても始まらないとわかっているけれど考えてしまう。
「お待ちしておりました。あなたが366人目の人ですね」
考えている間に光の場所に着いたようだ。奥には机があり机の前には頭に金色の輪?を浮かべたきれいな女の人がいた。
「ここでカードの受け渡しを神様よりお願いされあなたたちに説明などをしております天使です。名前はないので天使とお呼びください」
「了解、だけど机にカードが一枚もないけど僕はどれを選べばいいのかな?」
「机の上にありましたカードは先ほどまでの365人の人の為のカードですので、あなたは神がイレギュラーがあった方が面白いという事なので少しだけ特別なんです」
色々考えたのにイレギュラーがあった方が面白いから・・・神様もすごいなぁ~
「365人の人たちはランダムに異世界の方に飛ばさしていただきました。しかしあなたはこれから選ぶカードの所になります。それでは選んでください」
天使の前に3枚のカードが並ぶが、僕は迷わず左のカードを選んだ
「こちらのカードは地下ダンジョンですね。地下5階まであるダンジョンです。一番下が人が住める所になってますあなたの好きにこちらのダンジョンを使ってもかまいません。言うならあなたのまちですね。」
「なんかほかの人に申し訳ないですね。」
「イレギュラーとしての参戦ですので・・・次の選択です。次にあなたをサポートしてくれる従者を決めたいと思います。ほかの人は一人いるかいないかですが・・・あなたはこの3枚から選んだ種別からさらに10枚の中から選んだ2名となります。ではどうぞ」
また天使の前に3枚のカードが並ぶ・・・迷わず左を選ぶ
「左のカードは亜人ですね。ではこちらの10枚からお選びください」
天使の前に10枚のカードが並ぶ
「4枚めと6枚めで」
「4と6ということでゴーストと翼人ですね。」
「一ついいですか、亜人以外の2枚には何があったんですか?」
「魔族と人ですね」
なるほど魔族と人か~そしたら可もなく不可もなくの選択かな?
「最後にあなたの力を決めたいと思います。他は一つですがあなたは二つです。ただしこちらの20枚の中からお選びください」
何が来るかなんてどっちにしろ運なので4と6の僕にとってのラッキーナンバーを選ぶ
「これで手続きはすべて終わりました・・・力に関しては、確かにあなたにお渡ししましたので自分でどのような力なのかご確認ください」
最後のカードだけ何の力が手に入ったのかわからないまま目の前が暗くなってくる。
こうして僕ら365人とプラス1の冒険が始まった・・・