森といったらやる戦法は一つ
あれからリーフィアに案内された僕たちは無事にエルフの町を取り囲む森の近くまできました。現在は夜中です。
途中はどうしたって?皆で楽しく歩いてたよ。途中魔物?が出たけどノエルが倒してくれた。ノエルすごいです。男の面目がありません。
森の近くまで来た僕たちは作戦を開始する。
この森には探知の結界がされており森に入ると町のエルフが気づくように出来ていてさらに森の奥の町の周りには普通の結界があるらしい。
あっ、この世界に魔法とかはないよ。昔はあったらしいけど・・・今は昔の名残が動いてるだけ・・・奴隷とか、この結界とかさ・・・
種族によって何らかの力はあるけどさ・・・・
「準備できたよ~」
そこまで考えているとノエルからの声が聞こえた
「人数が少ない軍勢が多い軍勢と戦う基本は夜襲。油断している向こうのトップを一気に狙う。」
「しかし探知の結界があります。探知で場所がばれると意味がありません」
リーフィアが心配そうにこちらを見る。
「大丈夫だと思うこういう地形は火攻めに有利だ。町は結界のおかげで火は来ないし森は燃えるが火のおかげで探知はごまかせる。その隙に動くよ。」
ノエルには探知にあたらないよう上から森全体に油などを引いてもらっていた。
「火をつけたら皆で一気に走るよ。町の結界はリーフィアに任せた。そのあとは僕についてきて。混乱している間しか時間がないから他の皆も作戦通りお願いね。」
皆がうなずくのを見て
「それじゃ行くよ」
僕は森に向かって小さな松明を全力で投げた。