社長の懇親会
なし
さっきより長めの
いっこく堂どんぐり
「霞ヶ関のお方で
そうとう偉い。
うちの大学もはくを
つけるのと、
監督官庁の文科に
恩を売るのもあって
万々歳で受け入れているらしい」
いっこく堂を聞きながら
教授を観察
紺の細いネクタイ
爽やかな髪型
柔道をやっていたのか
背が高く
肩幅がひろい
足下は
とがった革靴
高そうだ
文学論について話している
語り口はキザだが
さすがに東大出のキャリアだけ
あって
講義の内容はなめらか
時々英語が混じる
曰く
キャッチアップしないと・・
・・・クリエイトに
そこをリフレクションして・・
嫌みさはなく自然だ
経済界とも交流があったのか
社長らの懇親会で
相手していたのか
ばんばん
東大、京大、ハーバード
マサチューセッツ
の論文がでる
マサチューセッツなんて
舌かみそうだ
よくすらりと言える
言い慣れているんだろう
まあ、しかしながら
これだけ嫌みをいいながら
私は自分で感心していた
まず、論文などの
中身を
私でさえイメージできるように
解説している
また、何分かにいっぺん
まわりと意見の交流をさせる
これは寝せないためか
と思ったが
本人曰く
考えをどんどん
アウトプットさせるためだという
うううんそういうものか
名だたる社長相手もあり
お客様が満足して
帰っていただくよう
自分の
知名度をあげるためも
あるのか
ここまで
勘ぐり過ぎか
なし