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風のグラスゴー  作者: 玲於奈
風のグラスゴー第四部
61/160

フードファイター いよいよ師走です

なし

スタスタ黙って足早に

歩く


遠くで

ざわめきが聞こえる

なんかがやがやと

みんなが集っている

そして、明るい

火をたいているのか

そうか

カレーか

ラリーの景品は

カレーだもんな


でもうちらは・・・

騒ぎで

作ってない

食べれるのか

どんどん

どんぐりはかまわず

先に行く


学生課のヨッシーのところだ

一直線に向かう

迷惑をかけたので

仁義を切るのか

あやまりに出頭か

そして

また大目玉か

クラクラする


ヨッシーの目の前には

火が燃えている

そんなに燃やして

大丈夫かという

ぐらい

燃えている

熱いぜ


そしてそこには

大鍋が

ぐつぐつと

カレーが煮えたぎっている


ヨッシーの心の中なのか


一言

食え

そう言って

ご飯の大盛りを

渡してくる

後は自分でカレーを

よそえということか


渡すと何も言わずに去る


いい奴なのか

謎が多い


どんぐりも

裏で手を打っていたのか

心得ている

まさに情報部員

いや

諜報部員

それにしても

食べ物の恨みはこわいからな


どんぐり

よそうやいなや

がつがつ

一言もしゃべらずに食べる

すごい

圧倒される

相当腹がへっていたのだろう


その様子をみて

私も食べなきゃと

思う

いつもは人が食べているので

お腹がいっぱいになるが

今日は

食べる

もりもり食べる

そうしないと

倒れてしまう

食べたら

はっちゃきが

元氣になるような氣がしたからか


なんだかしらないが

涙がでてきた

涙はどんどん

出てくる

なぜ泣くんだろう

鼻水もでてきた

でも食べる

無事でよかった

生きててよかった

どんぐりも

何も言わずに食べる

もくもくと

二人で競争しているようだ

フードファイターか

いつもなら無理と思うが

今日はなれそうな氣がした


遠くで歓声が聞こえる

誰かが炎に

食用油でも

かけたのだろう


ざわめきとは

対照的に

静かだ

星がきれいだ

こうして2日目は終わった



なし

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