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風のグラスゴー  作者: 玲於奈
風のグラスゴー第四部
53/160

2次遭難

なし

どんぐり

すぐに

草むらに消え

手頃な木の枝を探してくる


そうして

ジャケットから

包帯を取り出す


本当に恐れ入ったの鬼子母神


こんなところでギャグも

しょうもないが


なんでも出てくる

ないものはないのか


手早く包帯を巻き

固定する


聞けば

どんぐり

救急救命の講習をうけたとのこと

誰にでも

簡単に止血や人工呼吸の方法を

消防署の人が

教えてくれるらしい

その証の

黄色のカードをちらつかせる

まぶしいぜ

旦那

あんたはなんでも

できるねえ


しかしながら

この後どうするか


一同黙り込む


「置いてけ」

相変わらず言葉が短い

そして重い

痛さで

うめくように

はちゃきが言う


ここに置きざり

みんなで救助を

求めにいくか。


何か違う氣がする


オハラ

私が助けを連れてくる

少し涙ぐんで

決死の覚悟だが

はっちゃきを

落ち着かせるように

慈愛に満ちた

やさしい言い方


だめだ

2次遭難のおそれがある


どんぐり

どうした

さっきと違って険しい言い方


とげをなくすように私

大丈夫だて

宿舎なんてすぐっしょ。


甘くみんな。


どんぐり

いつにもなして

吼える


そうやって遭難は始まるとのこと


ここは慣れたどんぐり

何を慣れているのか?

私で

救援をもとめにいく方向に

固まった


何かが頭の中で鳴る。

何か違う。


なし

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