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風のグラスゴー  作者: 玲於奈
風のグラスゴー第四部
46/160

裏ボス

なし

「はーい席について」

とても元氣がいい明るい女性だ

「あらっ、戻ってたのね。」

そういって

例の助けてくれた女の子と

握手する

自然な感じだ


「おはよう。担任は急な出張で

出かけてるので私が来ました」

あいかわらず明るい

担任の出張がこうもうれしい人も

いるまい


何氣をよそおって

窓側の百合様を見る


知らなかった・・・


優雅であるはずの彼女が

ひどく憎々しい顔をしている

やはりそうとう

くやしかったのだろう

彼女が

俗に言う

裏ボスだったのだろう

まったくわからなかった


それにしても

女教師の明るいこと

私の事をわかっているような

はしゃぎようだ

この人も道化だ


聞けば

ボーイシュの彼女は

下町に長く続く花火師の家に生まれ

(あの界隈の元締めをしているらしい)

(元締めが何かはあとでマフィアと母に教わった)

そして、夏から秋の始めまで

全国を花火巡業し、帰ってきたらしい


もちろん高校には

大将自らお願いにあがり。


シスターもその下町、江戸っ子魂に

フランスの友愛を重ね、

いたく氣にいっているらしい

また、休むことについても

後で、補習を受けることを理由に

2学期始めの2週間休むことを

許可しているらしい。


しかしながら

そんな彼女も男手一つで

育てられ

物心ついた時には・・・

お母さんは、体が弱く

亡くなってしまったそうだ


まったく

彼女と、

彼女の育った環境は

ここでは正反対であるが

彼女のお母さんが

ここの出身ということで

彼女は自ら決心して

入学したらしい


おやじに言わせれば

死んだものに遠慮するこたあない

おまえはおまえなんだから

好きに生きるがよい

と何度も何度も諭したらしいが

父親譲りの

一度こうと決めたら

貫く性質


勝手に試験を受けて入学して

しまったらしい


まあ彼女らしい


なし

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