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風のグラスゴー  作者: 玲於奈
風のグラスゴー第四部
35/160

松田勇作

今までにない

人混み


そしてバスでの疲れもあって


横になったとたん

眠ってしまったらしい



ふと氣がつくと

時計は午前2時・・・


ここはどこ。一瞬。

どこにいるのかわからなったが


そうか合宿に来ていたことを

思い出した


毛布がかかっていた


どんぐりがかけてくれたらしい


氣遣いの男か


ジャージに着替えてベッドに入る

ドングリは仏様のように

安らかに眠っている


デブはいびき、偏見は崩れた。


・・・・


少し眠れず

今日の出来事を反復する


なぜラリアットなのか

そこが一番だ。

いろいろ考えるが答えが見つからない

このまま眠れないか

羊でも数えるか

と思っていたら

寝てしまったらしい。



カーテン越しの

やわらかい日差しで目覚める


嘘ではない純な鳥の声が、まぶしい


もう片側の壁側のベットの

どんぐりがいない


カーテンを開ける。

新緑になりかけた木々の新芽がまぶしい

窓からは見渡す限り森しか見えない

森の合間を建物が見え

それらをつなぐ廊下が延びている

森にあって調和がとれている

なんと広い合宿所だ


昨日はわからなかったが

大きな山が正面に見える

ここはその中腹だったのか


静かに椅子に座り

朝のすがすがしさを味わう

海辺のカフカで

あの街も

すがすがしさもあるが

やはり広大な森林にはかなわない


コーヒーがあればいいな


白いスマートな帽子が

入ってきた

誰かと思ったらどんぐりだった

なんとも洒落た格好をしている

良家の子息か


格好を褒めると笑いながら

量販店のジャージだとのたまう

時代は変わったか


そういやいつも体育は

小豆色の高ジャー

寝間着のジャージも

お袋が買ってくれたまあ普通のやつ

自分に合っているかはわからないが

悪くもない


何処に行ってたか尋ねると

ジョギングしていたらしい

見ればジャージが汗ばんでいる

動けるデブか


どのくらい走ったのか聞くと

3,40分くらいだそうだ

普通という

ハーフマラソンに前から挑戦しているらしい

なんじゃそりゃあ

松田勇作 台詞が違う


恐るべし

爽やかとしか言えない健康的デブ

繰り返すがデブの範疇を超えている

超人デブか


なし

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