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風のグラスゴー  作者: 玲於奈
風のグラスゴー第四部
34/160

幸せの黄色いハンカチ

なし

氣が付くと


体育館の雨を打つ砂利


犬走りに寝ていた


どのくらい


寝ていたのだろう


遠くからざわめきが


それが


すぐ脇の体育館の外扉の中だと

わかるまで

数分


いやもっと短かったのか


ざわめきが大きく聞こえる


外扉を開ける


まぶしい


始まるところだったらしい


扉を閉めてそこに佇む


というか氣を取り戻す


なんちゅう人の多さやねん


演台で挨拶が始まったらしい


急速に馬鹿らしくなってきた


そして体育館裏手にちゅうこーでもあるまいし

行った自分が情けなくなってきた


自分に嫌氣がさし

部屋に戻るべく入り口に向かう。

くだらない話はまだ続いている。


そして、そこに例によって学生課よしおが待ちかまえている

そういやこいつもよっしーーーか。


「ちょっと頭がいたくて」


よしおに言う。


確かに倒れただけあって顔が青かったのだろう

何も言われず

行ってよしの片手ふり。


こいつは氣概なしと思われたか。

まあいつものことだ


部屋に戻る


後ろから、なにかアトラクションか

ゲームが始まったのか


大きな歓声がする。


やっぱり学部対抗バスケ大会

当たりか。


俺がいなくて、文学部は損したな。


幸せの黄色ハンカチの武田鉄矢のように


捨てぜりふを吐く。

なぜか笑いがこみ上げてくる。

なし

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