海辺の街
なし
きりよく0時を回って
新しい章に突入できそうだ。
大学は、海辺の街だった。
それでも
圏のはずれだ。
なんでもその大学は、
はじめは都会から離れ、
心をきれいにし、
野に抱かれ、自然を愛し、
そして、あるところで
都心にうつるらしい。
何を心配しているのだろう。
しかしながら、私は金銭面で
助かったと思う。
そして、自分のあか抜けなさからも
よかったと思う。
とにもかくにも海ははじめてだった。
穏やかな海。
たおやかな海。
誰かと行くのだろうか。
そんな事を流れゆく
電車の窓から考えた。
そして、
まったく。
海を見て、
山さくらしていたけろ。
とってもめずらすかったけ。
言いそうになった。
本当に田舎者であった。
部屋の真ん中に座る。
空虚な時間が流れる。
何もない。
夕方の赤い日がかかる。
暗くなる前に
出かけた。
角をまがったすぐに
全国チェーンのCMでおなじみの
コンビニがあった。
近い。
迷わず入る。
学生街か。
集っている。
そして、
夜
一人で
がらんとした部屋で
350のビールを飲んだ。
コンビニで未成年ですか。
と聞かれたらまずいと
思ったが、
そこら中で
学生が飲んでるのか。
何も聞かれなかった。
はじめての飲酒。
一口飲む。
心底。
苦かった。
今の自分を指しているのか。
学校で
あれだけ、
皆が
騒いでいた。
泡の出るジュース。
まずかった。
氣がしれなかった。
泣けてきた。
(テレビは欲しいと。。。。)
なし