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風のグラスゴー  作者: 玲於奈
風のグラスゴー第五部
160/160

音のない景色

なし

誰だ

携帯を鳴らしているのは

と思いながら


実は自分だったわけで

気恥ずかしい


携帯を止めようにも

船の幅がせまいので

あわててしまう

ごそごそする


パカッと

携帯を開く

着信は

母とある


とらずに

すぐ切る


あわてて

携帯を水に落とす

ところであった

危ない


船はゆっくり

また広い所にでた

最初のところだ


オハラの手をとって

降ろしてあげながら

携帯の電源を

復活する

通路を歩きながら

連絡する


「どうした」

「あんた今どこ」

いつも物静かな母だが

今日は

声がきつい


後ろには

空港の発着を知らせる

アナウンス


「おじさんが

 亡くなったわよ」


ゴー

音のない景色


「もしもしもし」


続く声に反応出来ない私


なし

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