表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/138

第76話 神々の憂鬱2

【ファルスーノルン過去:新星歴4816年8月18日】



極帝の魔王ノアーナの仲間であり家族のような6柱の神々。

元々彼等はファルスーノルン星で生活していた者達だ。


太古から神として存在していたアースノートとモンスレアナ以外の4柱。

彼等は4,800年ほど前にスカウトされ、ノアーナの意思に陶酔。


存在値を上げられ、神として創造されていた。



※※※※※



火の神アグアニード。

彼は古の伝説の一族とされる『神人族』の末裔。

元々いた火神『ドルドーラ』の弟だ。


彼等の種族は非常に長寿で、アグアニードは現在12,000歳。


魔力色は深紅を纏う金。

たゆまぬ努力を続け、存在値は18,000を超えていた。



※※※※※



「はあー。…最近ノアーナ様、な-んか悩んでんだよねー。おいらたちがもっと助けたいけど―。言わないんだよなー。…馬鹿なおいらじゃよくわかんないしー」


アグアニードは腕を頭の後ろに組み、大きくため息をつく。

今日彼はノッド大陸を訪れていた。


先日アースノートが吹き飛ばしたキャルルートルン正教会の周辺。

そしてモレイスト地下第宮殿の定期調査の為だ。


同行者として眷属を連れ立って。


火の神眷属第1席、イアード。

彼はかつてアグアニードにガチンコで挑んできた命知らずだ。


筋骨隆々の40歳くらいのドワーフとヒューマンのハーフ。

ずんぐりとした太い首は頭よりも太い。


グレーの髪。

ぎらついた黒い瞳。

でかい鼻にでかい口。


もみあげからつながる髭はいかにもドワーフらしさ全開だ。


今日は


『戦闘もあるかもねー。準備してー』


と神であるアグアニードに言われ…


なめした黒っぽい革の服に胸部にはオリハルコンの胸当て。

さらには最近新調したお気に入りの戦斧を手にしていた。


存在値は4,150。


「大将、なーにぶつぶつ言ってんすか?それより今日の獲物は何なんですかい?おりゃー新しい戦斧の試し切りができるってんで、柄にもなく浮かれちまってんですから」


確かに優秀だし強い。

ただまったく空気が読めない。


アグアニードはつい彼の頭をはたいてしまう。

叩かれた意味が分からないイアードはクエスチョンマークでいっぱいだ。


「はあ―いいよねー単細胞は。羨ましー」

「へへっ、なんか褒められてるんすか俺?」


「………はあ―――――」


取り敢えず黙らせようと、魔力を揺蕩らせ呪印を刻む。

薄っすらと赤く光る魔方陣が出現、数体のサラマンダーが召還され雄たけびを上げる。


「むあっ!?」

「暇でしょ―。稽古―」


「あああー俺っちの戦斧がー」


纏う炎がイアードの戦斧を焦がす。

勝負にはならないものの、イアードは涙目だ。



ちょっとスッキリしたアグアニードだった。



※※※※※



土の神アースノート。

彼女は聖ノーム族という、現在では存在していない一族の末裔だ。


頭のいい彼らは非常に高いテクノロジーを有していた。

しかしそれが原因で、彼らは滅亡。


12,000年ほど前に彼女を保護し、まるで親子のように共に過ごしたノアーナ。


その博識さにひかれ存在を上げ土神へと創造。

その後4,800年前に土の神として正式に創造されていた。


莫大の知識。

12,000年前からの記憶。


そして生来の優秀な頭脳。


優秀な彼女は“暴走するなぞ生物”の称号を受けているものの。

ノアーナたちの為に日々研究を重ねていた。


少し暇があれば興じるアグアニードと対戦ゲームは、心の息抜きなんだとか。


口が悪いのはわざとだ。

自分の特異性を出そうと研究した結果らしい。


そのため本性が出るような、想いが揺らぐようなときには非常に素直な可愛い反応をしてしまう。

 

以前の儀式のとき。

普段とのあまりのギャップにノアーナが激しく興奮。

一番長く時間を費やされるほどだった。


――実際には媚薬の効果でもあるのだが。


背中まで届く、輝く美しいエメラルドグリーンの髪。

大きな目は切れ長で、人を引き付ける赤紫色の瞳が美しい。

小さくも可愛らしい鼻と薄くピンクに色づく唇。


17歳設定の超絶美少女だ。



※※※※※



研究しているときは雑音が入らない研究者肌の彼女。


ずっと大好きだったノアーナとの儀式。

ついそれが脳裏によぎる。

 

頭が良すぎるため、妄想のレベルが段違い。

リアルに細部まで脳内構築できてしまう彼女は一人顔を赤らめた。


「…はあはあはあ♡、あん♡…んう♡…あう…ノアーナ様♡」


しかし裏腹に、ものすごく緻密な魔術コントロールで術式を構築していく。


「……ああん…はふん♡…んんんふ――できましたわ♡」


そして完成する魔石。

なぜかだらしなくアースノートは表情を緩めた。


魔石の作成だからな?

勘違いするなよ?!


「お慕いしています。ノアーナさま…大好きです♡」


魔石を眺めながら、うっとりするアースノート。

正直彼女は、ネルの事は眼中にない。


嫉妬?

不安?


そんなもの彼女の脳内には存在していない。

なぜなら――


「んふふ♡…子供は――10人くらいですわね♡」


彼女は疑っていなかった。

愛される事、確信していた。


アースノートのノアーナへの想い。

実は誰よりも強く、そして深かった。


(…パパで、お兄ちゃんで――恋人♡)


12,000年の想い。

それが無くなることは無いのだから。


「面白かった」

「続きが気になる」

 と思ってくださったら。


下にある☆☆☆☆☆から作品への応援、お願いいたします!


面白いと思っていただけたら星5個、つまらないと思うなら星1つ、正直な感想で大丈夫です!


ブックマークもいただけると、本当に嬉しいです。

何卒よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ