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第五話 冒険者ギルド①

「ではここに手をかざしてください」


言われた通りに水晶に手をかざす。

俺の現在地は王都にある冒険者ギルドの本拠地だ。


何故俺がここにいるのか。

冒険者ギルドにいるのだから当たり前だが冒険者として登録してもらうためだ。


今、現在俺には自由に使える金はない。

生活費は王様が面倒を見てくれているがそれに依存している状況は良くない。

もし支援を打ち切られた時に生きていけるだけの収入を得る必要が俺にはある。

入学前にできるだけ蓄えを持っておきたい。


「魔力の登録が完了しました。ではこちらのギルドカードをお渡しします」


そう言って白いカードを渡された。


「このギルドカードはなくしてしまうと再発行にお金がかかってしまうので注意してください」


「分かりました。ところで金色とか銀色のカードを持っている人は……あれはなんですか?」


ずっと気になっていた事を聞く。

金とか銀にしてもらえるのならカッコイイのでそうして欲しい。


「ギルドカードの色はその方の冒険者ランクを表しています。下から順にホワイト、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナとなっておりましてその方の功績に対してランクが上がっていく仕組みになっています」


なるほど。

俺は入会したばかりだから一番下のランクであるホワイトということか。


「では本日から依頼を受けることができるようになっておりますが依頼を受けますか」


「あ、じゃあ受けさせてもらいます」


「ではホワイトの依頼はここからお選びください」


依頼が貼られている掲示板のホワイトの依頼の欄を見る。

ホワイトは冒険初心者ということもあり難しい物はほとんどない。

特に簡単なのはトイレ掃除やドブさらいなどの清掃系。

少し時間がかかりそうなのは薬草の採取とか迷子のペットの捜索とかか。

俺は冒険者の中でもペーペーなので掃除系の依頼を選択する。

選んだのはギルド内の清掃。

これはギルドが出している依頼だ。

単価は低いが簡単で初心者にはピッタリ。

これでいいだろう。


掲示板から依頼が書かれた紙を取り外し受付に持って行く。


「この依頼を受けるんですね?

ではこちらをお使いください」


ギルド職員が指す方向にはありとあらゆる掃除道具があった。


「一つ聞いていいですか?」


「なんでしょう」


「具体的に何をすればランクを上げることができますか?」


ずっと気になっていた事を聞く。


「大体ホワイトの依頼を百回以上、ブロンズの依頼を三回以上達成すればですかね。そのくらいで昇格する方が多いです」


ランクがホワイトでもブロンズの依頼を受けることができるのか。

単純に考えるブロンズ三回はホワイト百回程度の難易度ということだ。

掃除三十三回でブロンズ一回だと考えるとランクアップするならブロンズの依頼をこなしていく方が効率が良い。

でもまあしばらくは掃除で小遣いとランクアップの為のポイントを稼ぐ方向性でいいだろう。

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