第1章 炎の痣
炎の痣を持つ主人公は、不思議な力に目覚める前の物語。
時は西暦2044年、世界は科学技術の進歩により、永遠の平和を誓って統一された。
町外れの山で、とある一家が住んでました。
その家族の名はフレイザー家。
フレイザー家は、冒険好きな家族であり、山を降りては行ってみたい場所へ行ってみたり、一度行った場所へもう一度行きたい気分になったりと、子供の内に冒険心を身に付けることが、一家のお決まり事です。街の人達とも仲が良く、社会交流もありました。
そんなあるとき、一家はとある場所にて、母親であるヴァネッサが子供達にこんなことを言いました。
「知らない人には付いていってはいけないよ」
そう言うと、子供たちは。
「付いて行かないよ」 と、言いました。
そのうちの一人の子供の名前は、ケント・フレイザーです。
ケントは、7人兄弟の長男で、家族思いの少年です。
ケントは、妹を探しに行ったのです。そんな時、妹が、ある人とぶつかってしまいましたが怪我はしませんでした。
妹を見つけたケントは。
「お母さん、見つけたよ」
家族全員が来て、母親が言いました。
「ケント、良い子ね」
ケントは、妹にこう言いました。
「知らない人には付いて行くなと、言ったのになぜここにいるんだ?」
下の兄弟達も言いました。
「お姉ちゃん」
彼女の名前は、ソフィア・フレイザーです。
ソフィアは、7人兄弟の第二子長女で、しっかり者の少女です。
ソフィアは、こんなことを言いました。
「付いていってないの。でも、この人知ってる。王女様よ」
彼女の言った通りです。
王女様は、名前を名乗りました。
「マリアンヌと、申します」
そう名乗ると、隣には彼女の兄である王子様がいました。
王子様は、名前を名乗りました。
「ユアンと、申します」
そんな2人の前で、フレイザー一家は頭を下げると、マリアンヌ王女は、ソフィアの頭を撫でました。
ケントはうなずいて、「本当に、王族の方々と出逢えるとは、素晴らしいことだ」
ユアン王子は、ケントに近づいて、ケントの右の掌を見ました。
「この子には、炎の痣がある」
そう言うと、父親が、「何か関係がありますでしょうか」と問いかけると、王子はこう言ったのです。
「炎の痣は、伝説の勇者王ジギーの血筋を引く者の証」 と言いました。
その言葉を聞くと、ケントは、「勇者の末裔か、本当に存在しするんだ」
こうして、ケントは、冒険心に目覚め始めたのであった。
そして、マリアンヌ王女は、ソフィアに、ドレスとティアラをプレゼントしたのです。
ケントは、王族の方々にこう言いました。
「またいつか、出逢えることを信じています」
王族との出逢いから物語が始まり、世界を救う冒険の始まりを告げる。




