無章 フレイザー兄妹
フレイザー兄妹が生まれるまでの物語である。
時は、西暦2033年フレイザー家7人兄弟の父ニコラスと、母ヴァネッサが、結婚したのはケントが生まれる4年前のことである。
ニコラスの祖父であるダンテ・フレイザーは、フレイザー家の当主として1959年に生まれた。
ダンテには、炎の痣が付いていた。
幼き頃のダンテは、世界平和の祭典を見た。
ダンテは若き頃、運命の人と出会う。
「君は、とても華麗で魅力がありそうだ」「ありがとう。私はジェーン」「僕はダンテ」と、ふたりの出会いと絆か新たなる継承者が現れるという運命に繋がる真実であることを。
ダンテとジェーンは結婚し、男の子が生まれた。
ふたりの間に生まれたこの男の子こそ、ケント達7人兄弟の祖父エリック・フレイザーである。4年後には、エリックの弟キースが生まれる。
しかし、エリックの弟キースが1歳の誕生日を迎える前に、ジェーンは不治の病に倒れ亡くなった。
「ママ、死ぬなんていやだよ」と、エリックは悲しんだ。赤子である弟のキースを残して。
エリックは、母親の事を知らぬまま成長し、兄弟で仲良く生きる道を選んだ。
大人になったエリックは、幼馴染のウェンディと結婚し、5人の子宝に恵まれた。
その内の1人の子が、後のフレイザー家7人兄弟の父親ニコラス・フレイザーである。
――西暦2037年初夏
「もうすぐ、俺の子が生まれる」と、ニコラスは駆け足で走る。
ダンテは「どうしたのじゃ?」と、ニコラスに言う。
そして、ヴァネッサは、第一子である男の子を産んだ。
医師は、「母子共に健康です」と言うと、ニコラスは、「ケント。俺の息子」と、言う。
ケントは生まれた時には、右掌に炎の痣が付いていました。
翌年の冬、ニコラスは、幼いケントを背負い、「見ろケント。お前はお兄ちゃんになったんだ」と、ニコラスは、ケントに病室でヴァネッサが、第二子である女の子を産んだということを見て言い聞かせた。
ケントは、生まれた妹に名前を付けます。「ソフィア」
炎の痣を持って生まれたケントと、妹のソフィアが後に、魔物との戦いの幕開けを告げる。