第45章 更なる一歩へ
フレイザー兄妹は、ついに最終学年に進級した。
次の年、ケント達は、進級し、ソフィアが輝閃学級に入って、ケントが居る焔熱学級にロクサーヌが入りました。
そして、時が巡り、ケント達が4年生になった2052年4月。
フレイザー兄妹の同級生は、退学および留年した人は1人も出さなかった。
フレイザー兄妹の同級生は、この学校でより多くのことを学んだが、留年した先輩方は22人もいた。
留年組は、全員ケント達より1学年上であった。
「はぁ……。まさか、22人の先輩方が留年してしまったとはなぁ」と、ケントはため息をし、愚痴をこぼした。
ケント達が、最上級生として、進路を決めなければならない年となっていた。
先生方によると、これから先どんな人生を切り開きたいかを、生徒たちに聞いてみた。
ケントは、「俺は、聖騎士団になる」と言い、ソフィアも同じように、「私は、聖騎士団になりたいです」と言いました。
フレイザー兄妹のように、聖騎士団になることを目指す人は、わずか6人くらいだった。
リドリー、サイラス、スチュアート、ギネヴィアと、フレイザー兄妹以外は、聖騎士団にならないと答えた理由として、聖騎士を支える側の人として生きる道を選んだのであった。
聖騎士総本山にて、「あの兄妹は、魔王並みの力を持つ魔物を倒したといったようだ」「やはり我々は、聖銀の十字架を持つ資格がある子供を見つけて正解だったようだ」
その時、聖騎士団総本山にマーサが訪れます。
「この度はいつもお世話になっております」「我々聖騎士団の傘下にある組織も、炎の痣を持つ子を守っております」
ケントを平和の救世主と呼ばれるように、聖騎士団とマーサの会話が行われていた。
その頃、士官養成学校にて、ケントたちの学年は、武器の戦術を学んでいた。
「剣は、数多くの歴史の中で、創造され、時代を切り開いてきた。」と、先生は言います。
ケントは、(剣か……)と思い、ノートに書き写しました。
帰寮すると、「剣術に必要なのは何だろう?」と、ケントは疑問に思います。
ケントが就寝の時、夢の中で『なにを感じるのだ……?』と、謎の声が聞こえます。
ケントは、「この声は、先代の」と言います。
ケントはジギーに向かって、「何かを感じている。一体、誰の声だ?」と、ジギーに問い掛けるように言います。
ジギーは、『その声、お前の曾祖父だ。20の椅子の方向に向いてみろ』と言います。
ケントは、20の椅子の方向に向きますが、「曾祖父ちゃん? 曾祖父ちゃんの姿が、真っ黒で何も見えない」と言います。
ジギーは、『それはお前が、炎の痣の一族の力を発揮できてないからだ』と言います。
今のケントは、炎の痣の一族の力を発揮できているのは10代目だけである。
ケントが、炎の痣の一族の力を発揮するにはまだまだ遠い。




