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第43章 勇者の謎

 聖騎士団が来るまで、元魔王との戦いは、激しさを増し、長引く恐れがある。

 大魔王にタロットカードを奪われた元魔王アルゴスと対峙するマーサとフレイザー兄妹は、聖騎士団が来るまで倒さなければならない。

円陣火(えんじんか)」と、ケントは必殺技を出し、アルゴス相手に抵抗します。

「私は例え弱くても、困難は乗り越えていく。マジェスティックフレア」と、ソフィアも、必殺技を出し、応戦します。

「おのれ、どこまでも、しぶといぞ! なぜ、抗うのだ」と、アルゴスは、フレイザー兄妹と戦っています。

ケントは、「なんとしてても、お前を倒す」と、言います。

 フレイザー兄妹は、アルゴスの猛攻が止まないことがわかり、苦戦します。「なんて激しい攻撃だ。あいつの隙をつくにはどうすれば良いんだ?」と、ケントは体力を消耗し掛けてます。

そこに聖騎士団が来て、マーサに言います。「これは、何かあったときに使うように」

マーサは、「ケント! これを使うんじゃ」と言います。

マーサが投げたものをケントは掴みます。

「これは、聖銀の十字架だ! まさか、本当にあったなんて」とケントは、驚きます。

聖銀の十字架とは、およそ1000年前、勇者ジギーが、訪れた王国にて、女王から貰い受けたとされる聖なる武器である。

その効果は、邪悪なる魔物を寄せ付けない聖なる力を持つ。

聖銀の十字架は、聖剣ロードバハムートの在処を示す鍵となったもので、ジギーの仲間が創設した組織にも供給された。

 ケントは、(まだ間に合う。一か八か、やるしかない)と十字架を手に握り締め、アルゴスに向けて言った。

「聖銀の十字架よ、我に聖なる正義の力を与え、悪しき魔族の力と魂、そして肉体をを鎮めたまえ」と言い、ケントは十字架を投げました。「当たれ!」

十字架は、回転するように、アルゴスに向かって真っ直ぐ飛んでいきます。

アルゴスは、斬撃で十字架を壊そうとしますが、そう簡単に十字架は壊れません。

「何だ、この忌々しき道具は? なぜ壊れないのだ?」と、アルゴスはなんとしても十字架を止めようとします。

十字架が、アルゴスの目の前まで差し掛かったその時、アルゴスは、止めました。「フン! 調子に乗るな勇者の末裔め、その程度で我は倒せぬ」

「それはどうかな?」と、ケントが言うと、聖銀の十字架が突如光り始めました。

「何っー?」

アルゴスは、聖銀の十字架を持った手か炎で燃えて崩れ始めました。

「熱い。貴様等、何をするつもりだ……? やめろっー……!」と、アルゴスは、苦しむように叫びます。

アルゴスの手は崩れて行き、十字架は、アルゴスの心臓を突き刺しました。 グサッ! 「おのれ、勇者ジギーの末裔め。貴様ごときに我が敗れるとは」

アルゴスは苦しむように倒れ、その肉体は灰と化し、崩壊した。

「お兄ちゃん、勝った」「どんなもんだ! 俺は聖なる光と炎で、魔王並の魔物を倒せた」

こうして、フレイザー兄妹は、魔物を倒し、勝利を収めた。

やがて、街中の霧は晴れ、フレイザー兄妹は、学校へ帰還した。

先生方の前で、ケントは説明すると、「やはり、魔物の仕業だったか」と先生方は納得した。

(それにしても、俺は勇者ジギーの末裔と言われた)と、ケントは、ふと疑問に思った。勇者の謎の事を。

 聖騎士団の報告によると、フレイザー兄妹は、勇者の素質があるとの事。

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