第42章 タロットカード
フレイザー兄妹は、ついに霧を出す魔物を探し当て、対峙する。
フレイザー兄妹は、霧を出す魔物を倒すために、探し出す。
「何処に居るのだ? 霧を出す魔物は、絶対に倒す」と、ケントは辺り一面を廻っていた。
マーサの魔法を頼りに、洗い出すフレイザー兄妹は、魔物が現れたら倒し、それが霧を出す魔物かどうかを繰り返す。
「こいつが、霧を出す魔物か?」とケントは言った。
マーサは、物知りだが、「この魔物は霧を出さない」と、言いました。
フレイザー兄妹は、数回繰り返すと、ついに見つけたのであった。
その魔物は、「おのれ、よそ者が。のこのこと、現れたな。我の縄張りで彷徨きおって。なぜここに来たのだ?」と言いました。
ケントは、(質問を質問で返すな)と思い、「答える必要は、無い」と言いました。
魔物は、「なんだと?」と言いました。
「そこのお前、名を名乗れ! 俺は、霧を出す魔物の正体を探すために、ここに来た」と、ケントが言います。
魔物は、「アルゴス」と、名乗った。
ケントは、「お前を倒す」と、言いました。
霧の魔物アルゴスは、かつて、タロットカードの魔王として恐れられていた。
アルゴスは、幻覚の霧を出し、人々を苦しめていた。
ところが、今になると魔王とは言えなくなった。
それは、今からおよそ1000前の昔に遡る。勇者ジギーが、大魔王と対決する前の暗黒魔界城にて、大魔王が、部下と談話していた。「アルゴス」「大魔王様、お呼びですか?」「お主が、気に入らん」「そ……そんな莫迦な!」「その程度の力では、今のお前を魔王と名乗る資格はない! 悪いが、タロットカードを剥奪する」「やっ……、やめろっーー……」
アルゴスは、タロットカード『塔』を剥奪され、魔王の資格を失った。
そして現在、フレイザー兄妹は、タロットカード『塔』の元魔王アルゴスと対峙していた。
アルゴスは、「ここで、あのガキ共を始末すれば、我は魔王に返り咲くことが出来る」と言っていた。
アルゴスは、「殺れ、我の手下共」と、手下に、命令した。
アルゴスの手下は、フレイザー兄妹に向かって攻撃します。
フレイザー兄妹は、対抗します。
「無影雷光拳」と、ケントは必殺を出し、アルゴスの手下を次々と倒します。
ところが、アルゴスの手下は次から次へとフレイザー兄妹に襲いかかる。(何だこいつら次々湧いてくる)
「螺旋刃疾風波」と、ケントは更にアルゴスの手下にに対抗します。
「クソっ! このままじゃ、切りが無い」次々湧いてくる多くの魔物相手に苦戦するフレイザー兄妹は、必死に抵抗しているのであった。
その時、『魔物を指揮している者を倒せ!』と、ケントの脳裏に声が聞こえます。
「ソフィア、雑魚魔物の相手は頼んだ。俺は、あいつを倒しに行く」と、ケントは言います。
ケントは、敵中突破し、アルゴスの方に向かいます。
ソフィアは、雑魚魔物を相手にして抵抗します。
「アルゴス! お前の相手は俺だ! 覚悟しろ」と、ケントはいいます。
アルゴスは、霧でありとあらゆる魔物を作り出す。
更に、アルゴスは、手下の魔物に命令する。「魔物になりそこなった女を殺せ。あの男は、我が殺す」
ケントは、アルゴス相手に戦います。
ケントは、アルゴスの出す斬撃を避けます。
(なんて速さだ、躊躇してたら、バラバラに斬り刻まれていた)
「腹立たしい、人間のガキめかかってこい。すぐに、ぶった切る」とアルゴスは、挑発します。
その頃、ソフィアは、アルゴスの手下である雑魚魔物を全部倒し、ケントの所に救援に向かいます。「これで、全部だね。どうってことなかった。それよりも、お兄ちゃんの所に行かなきゃ」
大急ぎで走るソフィア。ケントは、アルゴスに向かって攻めかかります。
「お前は、『塔』の魔王バベルのことを知らないのか?」とケントは、言います。
アルゴスは、「あの者は、我の名誉を奪ったのだ。大魔王は、我からタロットカードを奪い、あの者に渡したのだ」と言います。
フレイザー兄妹は、タロットカードを奪われた魔王相手にどう戦うか?