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第41章 霧

 校外の街は、幻覚の霧に包まれていた。

 ケントたち1年生の生徒達は2年生に進級した。

学生寮は、そのままで、次の学年の生徒達は、卒業した生徒達の寮に入った。

クラス替えは無かったが、これまで通りに学校行事を魔物に襲われることなく行われた。

「いやーこんなにも学校行事を行えたのは素晴らしかった」「先生は、新しく来た後輩たちにも、模範となるように指導出来るかな?」

 月日が流れて夏、休日の学校の外はあいにくの雨であった。

フレイザー兄妹は、雨の日に街に出ていた。

「この街に来たまではいいが、雨はしばらくやまないようだ。欲しいものはないから帰ろうと」「お兄ちゃんダメよ。例え雨の日でも、クラスの皆の為に買い出しはしないと餓死しちゃうよ」

フレイザー兄妹は、買い出しを済ませて寮に帰り着いた時には、学校の周辺で霧が発生していた。

「一体どういうことだ? こんな時期に霧が発生するのは、おかしいだろ」とケントは、校舎を出て、グラウンドに出ていた。

 先生方が来て、「あまり街に出たら危ないぞ」とフレイザー兄妹に言いました。

「なんで、霧が発生しても学校は影響がないんだ?」「そうね。街の人たちは、霧が発生した時には誰も外出していないし」

そこに、校長先生が来て、「それは、この学校は魔導装置で、幻覚が発生しないようにしている」と言いました。

 学校周辺の霧は、しばらく続くそうで、聖騎士団に調査を行っている。

次の日、寮内で生徒達が集まっていた。

「こんなことになるとは」「ケント、危ないから、学校周辺の敷地から出るなよ」とケントはクラスメイトに言われた。

「もしかしたら、魔王の仕業かも知れない」と、ケントは言った。

ケントは、妹のソフィアと共に寮から出た。

玄関では、マーサが立っていた。

「マーサ。なぜここに来た?」とケントは言いました。

「私は、霧の影響を受けないから、学校の生徒達に伝えに来たのだ」とマーサは、答えました。

「もし、それが魔物の罠だとしたら、どうするべきか?」とマーサは、言います。

「霧の正体を暴くしかない」とケントに言いました。

フレイザー兄妹は、恐る恐ると街に入っていった。

霧の中から、住民が喧嘩を始めていた。

兄妹は、仲裁ようとしますが、上手く行きません。

マーサには住民同士が喧嘩している様子など見えなかった。

マーサが魔法をフレイザー兄妹に掛けると、喧嘩していた住民が消えました。

その魔法は、幻覚を打ち破る魔法だった。

マーサは、ソフィアにその魔法を伝授した。

フレイザー兄妹は、幻覚の霧を出す魔物をさがし出すことになった。

ケントは「絶対に見つけ出す」と言いました。

 フレイザー兄妹は、霧の正体を見つけることにした。

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