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第12章 合同授業

 士官養成学校では、学年によって、時間割りが違うのだ。

兄妹は、困惑する。

 翌日、フレイザー兄妹は、寮を出て、学校に来たのであった。

教室にて、クラスメイトが、ケントに話しかけてきました。

「ケント、初めての学校生活には、慣れたか?」 「いいえ、まだだが」「それは、そうだろな。皆、何も分からないことが、山ほどあるし。それじゃあ昨夜は、良く眠れたか?」「いや、寝不足だよ」

 そのとおり、ケントが昨夜眠れなかったのは、何処か遠くの見知らぬ所で、恐ろしいほどの不穏な動きを、感じていたのだ。 妹のソフィアも、同じことだった。

なんやかんや、生徒達の話し声が響くと、先生方が、教室に入ってきました。

「教科書を、生徒達に支給する」と、先生は、生徒達に教科書を支給しました。

「授業を始めたいところだが、この学校は、一学年全学級、同じ教科で、授業を行う」

なんと、それぞれの教科は、時間割によって割り振られ、学年によって違うのだ。いわば、学年別合同授業である。

学級の担任が担当する教科ではない場合は、担当する教科である他の学級の担任がホログラムで、教室に写し出されるのだ。

「今日のこの時限の授業は、俺の担当教科だ。授業をばらばらに行うと。カリキュラムの消化に悪い」

 一学年の生徒達は、合同授業に、困惑しました。

授業が始まると、先生は、こう言います。

「この問題が分かる人は?」

ケントが回答権を、希望しました。

「では、ケント・フレイザー。この問題の答えを言いまたえ」

「はい」と、返事をします。

ケントが答えを言うと、先生は、「正解だ」と、言いました。

先生が、別の問題を発表すると、こう言います。

「この問題が分かる人は?」

またしても、ケントが回答権を、希望しました。

「では、ケント・フレイザー。この問題の答えを言いたまえ」

「はい」と、返事をします。

しかし、ケントが答えを言った瞬間、先生は、「不正解だ」と、言いました。

ケントは、少し悔しく思いました。

今度は、ソフィアが、回答権を、希望しました。

「では、ソフィア・フレイザー。この問題の答えを言いたまえ」

「はい」と、ソフィアが返事をします。

ソフィアが答えを言うと、先生は、「正解だ」と、言いました。

 そして、授業が終わりました。

お昼の時間、生徒達は食堂に来ました。

ケントは、妹のソフィアに話します。

「そういえばさあ、初めての学校生活で、食べる料理だけど、どう思う?」

「そうね、料理は最後まで食べてと食堂の料理長が、みんなに言ったの」

そして、一日の終わりのホームルームにて、先生が言います。「普段は、土曜日と日曜日はお休みだが、隔月の第三土曜日は学校はあるが、終日自習で、昼食後帰寮だからな。学校行事が、ある場合は、連絡する」

そして、ホームルームの終わりに、訓練着が支給されました。

 まだ、一学年の生徒達は知らない。

「塔」の魔王が、密かに現れようとしている所を。

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