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第11章 寮に入ろう

 兄妹は、これから、寮に入る。

しかし、一方で、謎の魔族の動きが静かに動きつつあったのだ。

 日が暮れ、1日の授業が、終わりの合図を告げると、「今日の授業はこれで終わりだ」と、先生は言います。

「はぁー。やっと終わった」と、生徒達はお疲れ気味です。

校長先生が、校門の前で生徒達1人ひとりに挨拶をします。「お疲れ様でした。また明日、学校に来てくれるかな」

「いいとも」と、生徒達は返事をします。

寮は、全部で45棟あります。

学校の敷地から見て、南西に一年生、南東に二年生、北西に三年生、そして、北東に四年生になっています。教師寮は、中央にあります。

ケント達、一年生は、南西方向に行きます。「ここが、学生寮か」と、ケントは見ました。

指を指しながら数えます。「えーと1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11棟あるな」

 一方その頃、とある場所にて、不穏な空気が、漂っていた。

「大魔王様、ご機嫌はいかが?」「バベルよ、問いかけるな。今は機嫌が悪い」「完全なる力が、戻るまでは、まだ、時間がかかりますな」「いいのだ。完全なる力が、戻ったその時は、機嫌がよくなるからな」

「フヒヒヒヒヒヒ」

大魔王が、開放へと動きつつあったのだ。

 なぜ、そのようなことになったのか、それは、遡ること2年前、フレイザー家に、魔物が現れた後の頃だった。

とある場所では、「大魔王様、ご機嫌はいかが?」「バベルよ、何を言う? 今は、叩き起こされたばかりだ」「ですが大魔王様、悲報と朗報があります」「何なのだ? 教えよ」「悲報は、我々が解き放った手下がやられました」「あっそう」「朗報は、炎の痣を持つ子供です」「それが、どうしたのだ」「あの子供は、剣が刺さってしまったが、命を落さなかったのです」「ほぉっ。聖騎士団の若造が、あの炎の痣を持つ小僧を、刺したというか。だか、そんなことはあり得るはずなかろう」「左様であります……」

 大魔王の前で、謎の魔族たる者との会話が続きます。

「悲報と朗報が、まだありますとも」「まだあるのか」「悲報は、あの娘を我々の仲間に成り損なったことです」「あの小娘など、どうでもよいわ!」「朗報は、あの娘を魔族にすることが出来ました」「なるほど。だが、あのラグナという、うつけ者は、見つかったか?」「いいえ、何も」

こうして、魔族の王達は、密かに動きつつあったのだ。

 一方その頃、士官養成学校の寮では、先生方が寮内にて、説明をしました。「寮内では、生徒の寝泊まりする部屋は、二階から五階まで。左側が男子で、右側が女子だ。洗濯場と浴室は、男女別々で、食事は一階の共有スペースで取るように。あと男女別共有トイレは各階に1つづつだ。学校が休みの日は自由に食事を取っても良い。わかったか?」

「はい」と、生徒達が返事します。

 先生方の説明が終わると、先生方は、寮を出ました。

教師にも、寮は、あります。

ケントは、(ホテルのように各寝泊まりする部屋に1つづつトイレがあるようだ)と、思った。

 兄妹は、密かに災厄が、開きつつあることを知らなかった。

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