第7章 実演演習試験
筆記試験の後に、実演が行われる。
筆記試験が始まり、受験生は筆記に専念した。
フレイザー兄妹も、親から学んだ知恵を活用して、筆記は順調だった。
筆記試験は、時代遅れの人ほど落とされる試験だった。
ケントはこう思った。(家の曾祖父母達も、亡くなる前によく言っていたようだ)
そして、筆記試験終了の合図が鳴りました。
試験官は言いました。「はい。筆記試験終了です」
「やっと、終わった」と、ケントは安堵の表情を示した。
試験官が言いました。「皆さんは、これより実演演習試験会場へ案内します」
その通り、実演演習試験は、最後の試験なのです。
試験官が説明をします。
「この試験は、3種類の訓練用武器で戦います。制限時間内にどれだけ倒せたかで、評価します。もちろん、救助した場合も評価します。得意武器を3つの中から選ぶこと」
その説明によると、たくさんの木人が大量に配置されている。
訓練用武器は、剣、槍、斧の3つです。
「休憩時間は1時間です」試験官は、言いました。
体力を温存した受験生達は、1時間後いよいよ、試験開始の合図が鳴ります。
リドリーは、訓練用の槍を選びました。
サイラスは、訓練用の斧を選びました。
ケントとソフィアは、訓練用の剣を選びました。
そして、試験が開始した。
受験生達は、木人相手に攻撃を仕掛けようとしますが、木人は避けたり反撃したりして、なかなか倒れません。
「こいつ、強すぎる」「何てことだ、攻撃を当ててもびくともしない」「こんなやり方、ありかよ?」「迂闊に近付いたらやられちまう」と、多くの受験生は、木人相手に苦戦するばかり。
しかし、フレイザー兄妹は、余裕の表情を浮かべてます。
「私の場合は、救助なら得意よ」
「武器を使わなくても、大量の木人相手なら、力を合わせれば突破できる。俺は、ここまでよく頑張った。もっと、先のことを考えなければならない。俺には!不可能など無い」
軽々と、木人を何体も倒します。
「昇天車輪斬り」
ケントは、木人を倒します。
説明しよう。昇天車輪斬りとは、相手を空中に上げて、空中で体を車輪のように回り斬り上げる必殺技である。
「どんなもんだい。俺は強い」と、ケントは言います。
さらには、「神速三連突き」「無影二連一閃撃」と、必殺技を出します。
ソフィアは、木人を別の木人の所まで寄せ付けて、挟撃をかわすと、必殺を出します。「エナジースパイラル」
残り時間あと、30分を切りました。
サイラスも、リドリーも、木人を倒し続けています。
スチュアートは、木人相手に苦戦する人たちを救助することに専念していました。
そして、試験終了の合図が鳴りました。
受験生の多くは、疲労気味で、その場に倒れてしまいました。
試験官が来ました。「はい、皆さんお疲れ様でした。皆さんは、昼食後試験会場の巨大モニター広場に集合してください。合否判定を、発表します」
ついに、合格者発表が判明する。
実演が終わり、遂に合格発表が行われる。