第114章 剣の舞
ギネヴィアを助け出すことが出来た。
弱点は無いエレミアを倒すことが出来るのか?
ギネヴィアを助け出したジュリエットは、足場を確保しつつ、迫りくる胃酸を避ける。
「ジーナ、怪我はない?」
「ありがとうお姉ちゃん、助かったよ。でも、本当に怖かったよ」
「それはともかく、急いでエリン姉の所へいかないと」
一方その頃、エリンシアは、「ん? 何か見つけた」と何かに近づくと、「これは、黒い穴のような気が……。突くか?」と剣を抜いて突こうとする。
エリンシアは抜いた剣で黒い穴のようなものを突きます。
すると、「痛ったぁーーーーーーーーーーーーーーーい」と、のどの奥から大きくておぞましい声か聞こえます。
エリンシアは、「なっ! なんだこのおぞましき声は?」と耳を塞ぐ。
一方で、ジュリエットとギネヴィアが居るエレミアの胃の中では、大きくておぞましい声で、揺らいでいた。
「ジーナ気を付けて、あいつの胃の中が揺れている」
ジュリエットとギネヴィアは、よろけてしまいます。
すぐに態勢を立て直すとジュリエットとギネヴィアは、足場が胃酸で溶けてなくなると次の足場に飛び移ります。
ギネヴィアは、バランスを崩してしまい、肉壁にぶつかります。
すると、エレミアは、突如として胃痛を訴えます。
「ジーナ、大丈夫? って、待って。何か見つけた」
ギネヴィアがぶつかった肉壁の部分に、タロットカードらしき物をジュリエットは見つけた。
ジュリエットは、剣を抜き、タロットカードらしき物を突き刺す。
エレミアは気分が悪くなり始めます。
「ジーナ掴まって、胃酸溜りに落ちないようにね」「お姉ちゃんわかったわ」
胃酸が逆流し始めます。
ジュリエットとギネヴィアは、まだ消化されていない足場に乗り、口腔内に来ます。
エリンシアを見つけると、「エリン姉、早くこっちに乗って。脱出するよ」と、ジュリエットは言います。
エリンシアも、足場に飛び移り、エレミアの体内から脱出します。
「おぇぇぇぇぇぇぇっ-------」
エレミアは食べたものを吐き出しました。
「お姉ちゃん、私の体中がべっとりして気持ち悪いよ」
ギネヴィアの体にべっとりとしたものが付着していました。
エレミアの体内から脱出した姉妹は、元の大きさに戻ります。
「よくもやったわねっ。わたくしには弱点なんて無いのに」
エレミアは、言います。
「弱点は無いと言われても、私たちは騙されるわけにはいかないのよ」
「ジーナは、下がってなさい。ここは、私とエリン姉が、魔王の相手になる」
「こうなれば、まとめて切り裂いてやりますわ」
「かかってこい! 今こそ見せてやろう。私たちの剣の舞、私たちの実力、そして私たちの信念にかけて、この勝負受けて立つ」
エリンシアとジュリエットは、剣を抜く。
エレミアと双子の姉妹の戦いが始まる。
エリンシアとジュリエットは、剣の舞をエレミアに見せつける。
ギネヴィアを助け出し、双子の姉妹はエレミアと戦う。