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第106章 甘い誘惑

 ケント達の次なる場所はお菓子の城と言うのを、聖騎士団の団長から言い聞かされた。

 ケントとソフィアは、次の旅先であるお菓子の城と呼ばれる城へ向かう。

兄妹は、リドリーとサイラスとスチュアートの3人と合流した。

「君たち、もう平気なのかい?」

「まあね」

「それより、誰が任務を担当する?」

「僕の見解によると、双子の姉妹が担当になっていて……」

「ギネヴィアの姉達か?」

「その通りだが、ギネヴィアは来ないようだ。名前は、エリンシアとジュリエットだ」

ケント達は、任務の担当がギネヴィアの双子の姉達である事をたった今理解していた。

ケントが振り向くと、「ハロルド、お前も来るのか?」とハロルドが居るのを見た。

「まあ俺も行く気はある」

 ケント達が会議しているところに、双子の姉妹が来ます。

「皆んな元気にしていた?」

「あっ、もちろんですとも」「ご無沙汰しております」

「挨拶だけはいいな」

双子の姉妹は、特にケントに対しては、色々と、話をする。

「あっ、あんたらは、あのときの髑髏の仮面の二人組」

「えっ? なぜ俺達兄妹のことを知っているんだ?」

「エリン姉も、私も、貴方方達が聖騎士になる前に学校に行っていたことや、ジーナが世話になったわね」

「世話になった?」

「そうよ」

フレイザー兄妹は、知らなかった。ギネヴィアの双子の姉達がケントとソフィアのことを覚えていたことを。

「俺の名はケント。こっちは妹のソフィア」

ケントは、そう言うと、エリンシアとジュリエットは兄妹が聖騎士団入団試験の時の髑髏の仮面の二人組の正体であることがわかると、ケントのことを「ケネス」と呼んだ。

「その名前を呼んでいいのは俺の祖父母だけだ」と、ケントは困った表情で発言する。

「あらら、そうだったの? それは、失礼させてすみませんでした。エリン姉は、こういう名前で呼ぼうかなと思ってたの」

「俺の本当の名を呼ぶのは機嫌を損ねるから、やめてほしいんだ」

 ケントは、右手の指ぬき手袋を外し、掌を見せる。「これが、炎の痣。ソフィアにも、俺と同じ炎の痣が左掌にある」

「なるほどな。かつて炎の痣の一族が、聖騎士団に入ったことがある」

エリンシアは、ケントの手を見たところを納得したのか、勇者に選ばれし者と認めたのだ。

「それより、今回行くところの説明を手短に言おう。お菓子の城は、甘い誘惑をもたらす罠かもしれない。だからこそ、やるべきことを怠らないように」

聖騎士団は、飛空艇に乗り、お菓子の城へ向かう。

お菓子の城にたどり着くと、「何だかここは、恐ろしく邪悪な気配を感じる」と、ケントは言った。

(何とも大きな城なんだ。いや、待てよ、ここは気を抜いたらおしまいだ。俺達聖騎士団以外に多くの人達が入っていくようだ)

ケントは、周囲に数多くの人がお菓子の城に入っていくのを目の当たりにした。

 お菓子の城編スタート。

甘い誘惑が引き起こす魔物の罠を止めるため、聖騎士団はお菓子の城に入る。

登場するタロットカードの魔王は、「恋人」。

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