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第105章 フレイザー家と聖騎士団

 ケントとソフィアは、両親と弟達の元に帰るが、知る由もない真実を耳にした。

 ケントとソフィアは、3週間後、診療所から出て、休暇のため両親と弟達がいる家へと帰ることになった。

「お兄ちゃん、お姉ちゃん、お帰りなさい」

家に帰り着いたケントとソフィアは、弟のロンに出迎えられる。

「ありがとう、それと、ただいま」

疲労気味だったケントは、玄関にある椅子に座る。

母親であるヴァネッサが来て、ケントとソフィアを立たせて、ゆっくりとリビングへ向かう。

「あぁこんなに身体がボロボロになるなんて、辛かったでしょ」

「お母さん、気遣いしてくれるんだ」

 フレイザー家の家族会議が行われた。

それによると、フレイザー家は、聖騎士団との関わりがあったという真実を秘密に隠していたのだ。

「いいか父さんの話をよく聞くんだ。かつてフレイザー家は、聖騎士団と距離を置いていた」

「父さん。どういうことだ?」

「それは、遠い昔のことだ。元々フレイザー家は、炎の痣の一族とは縁がなく、炎の痣など有していなかった。それとは反対に、フレイザー家は、先祖代々聖騎士団の一員として、魔物と戦ってきた」

「俺とソフィアは、聖騎士になる為に、学校に行っていたんだ。炎の痣とはなんか関係があったのか?」

「ケント聞いて、あなたが生まれて来てからは、炎の痣は、血族以外の人が知っているのは数少ないのよ。ニコラスが話してくれるから」

「じゃあ、私達家族の中で聖騎士になった人がいたの? 私とお兄ちゃん以外では誰?」

ケントとソフィアは両親に、フレイザー家の中に聖騎士になった人がいるのか問いかけた。

「いる。それは、キースおじさんだ」

ニコラスは、ケント達7人兄弟の大叔父キースが聖騎士だったことを、ケント達7人兄弟に告げたのだ。

 翌日、ニコラスの両親であるエリックとウェンディが来る。

「おじいちゃん。おばあちゃん」ケントは、祖父母が来てくれたことを喜んだ。

「ニコラスから話は聞いているぞ」

「おじいちゃん、フレイザー家の一員の中に、私とお兄ちゃん以外で聖騎士になった人がいるって本当のことなの?」

「もちろんいるんじゃよ。それは弟のキースじゃが、今は聖騎士を辞めておるんじゃぞ」

「大叔父はどうして聖騎士を辞めたんだ?」

「共に戦ってきた大切な仲間を失って、最後の生き残りとなってしまったのじゃ。だから今は、大切な家庭を築いて、血筋を残すことを優先しているんじゃ」

エリックは、弟のキースが聖騎士だった過去の事をケント達7人兄弟に伝えた。

「ケント、あなたには、やるべきことがまだあるから、死なないで」と、ウェンディはケントを励ます。

 ケントとソフィアは、次なる場所へと行くことになった。

「ケント、ソフィア、もう行くのか?」

「そうだよお父さん」

「休暇も明けたことだから、そろそろ俺とソフィアは、総本山へ戻らねばならないからな」

家族に別れを告げ、総本山へ行くケントとソフィアは、親から独り立ちできる歳であることを言われた。

フレイザー兄妹は、聖騎士団総本山の゙謁見の間に着き、同期組と合流した。

 悪夢の館編完結。

フレイザー兄妹は、お菓子の城へ向かう。

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