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第93章 変わりゆく部屋

 聖騎士団は、ついに、本館の中に入り込むことに成功する。

 「なんとか片付いたようだ」

聖騎士団は、ガイコツみたいな魔物を全部倒し、悪夢の館の本館入口前まで来た。

「囚われの身になっている人達は、何処に居るんだ?」「それよりも、ガイコツみたいな敵と遭遇したらたおさなきゃ」

「いいか、これより、館の中に入るぞ。気を抜くなよ」

聖騎士団は、悪夢の館の本館の中に入り込む。

リドリーは、「怖くないのか?」と言う。

ギネヴィアは、「ケント、迂闊に動いたらやられるからやめたほうが……」と心配する。

「いや、それはダメだ。なんたって、俺とソフィアを殺せる魔物なんていないからな。だから、俺達聖騎士団は、この館で囚われの身になっている人達を助け出すことしかない」

 聖騎士団は、悪夢の館の玄関ホールで警戒している。

そこに、執事ガイコツが来て、「ようこそ、悪夢の館へ」と不気味な声であいさつする。

「いかがでしょうか? 我が主様との戦いを望むのならば、いざないますよ」

「お前と話す暇なんてない。俺達は、この館に囚われの身になっている人達を探して、取り返しに来たのだ。どこにいるのか? 教えろ! さもなくばそこをどけ」

「そうよ、お兄ちゃんが言っていることは、時間稼ぎなんて許さないことだからよ!」

「よろしいでしょう。では、とっておきの部屋へ案内します。さぁどうぞ。て言うか、その部屋はどうせあなた方兄妹が死ぬ場所ですけど」

 執事ガイコツが言ったその時、突如として、部屋の扉が開いて、玄関ホールが回り始めた。

「あっ……! 危ない! ケントとソフィアが落ちる」と、サイラスが言う。

フレイザー兄妹は、開いた部屋の扉に向かって落っこちてしまいそうになる。

「みんな、早く何とかしろ! 2人を引き上げるんだ」

「ケント、ソフィア、頑張るんだ」

フレイザー兄妹は、扉の枠に掴まって何とか持ちこたえます。

「このままじゃ、落ちる」

フレイザー兄妹は、扉の枠に掴まっている力も限界に達しようとしている。

「これ以上はもう、持たない」

フレイザー兄妹は、開いた部屋の扉に落ちてしまった。

「リドリー、サイラス、聞こえるか? 俺とソフィアが10分経っても戻ってこれなかっり、俺とソフィアを見つけ出すことが出来なかったら、囚われの身になっている人達を助け出すことを優先してこの館に火を放て」

ケントは、リドリー達に向かって叫ぶように言います。

 扉は閉まり、玄関ホールは、元に戻ります。

「なんてことだ。ケントとソフィアが消えてしまった」

アーサーは、落胆する。

「お分かりいただけたでしょうか? このように、死を望むのなら、我が主様と戦うことになりますよ」と、執事ガイコツが言います。

またしても、ギネヴィアが怒りの感情を露にし、「フロストストーム」と、必殺技で、執事ガイコツを攻撃します。

「ぐっ!!」と、執事ガイコツは凍るように身動きが取れなくなり、倒れた瞬間跡形も無く砕け散りました。

「やっぱり帰ろう」と、リドリーが玄関の扉を開けようとしますが、開けた瞬間、「え? どういうことだ? 別の部屋になっている」と、戸惑います。

リドリーがフレイザー兄妹が落ちたとされる部屋の扉を開けてみると、「違う部屋になっている」と、言います。

アーサーは、「どうやら、扉を開ける度に部屋が変わっていくようだ」と、言います。

 悪夢の館の恐怖はたった今始まったばかりである。

フレイザー兄妹は、一体どこへ消えたのか?

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