プロローグ
この物語は、とある兄妹の冒険から始まります。
これは、およそ2000年以上に渡る大魔王と、炎の痣の一族との長きに渡る因縁の物語。
始まりに、神々は天と地を創造した。神々が最後に創造した人間達は、神々の怒りによって滅亡することを恐れ、神々に祈りを捧げた。結果、神々は人間達を許した。人間達は、神々のお告げを聞き、それぞれの地に広がり文明を築いた。
しかし、遥か遠い昔、世界は天変地異により、魔物が突如現れて暗黒に包まれた。
22人の魔王と呼ばれる者たちが、人間界に侵略し、破壊し尽くし、支配しつつある。
その中でも最も強いとされている世界を制する大魔王が力を示し、人々は成す術も無く、滅亡の運命を辿ろうとした。その時、魔王の1人が正義に目覚め、己の信念を貫き、反乱を起した。
その魔王の名はラグナ。
それを恐れた大魔王は、人間界を去っていた。
これにより、人々は滅亡から救われた。
それから、1000年の時が流れ、大魔王は再び人間界に現れた。
人々は大魔王討伐に当たったが、成功した人は誰も居なかった。
世界が暗黒に染まろうとして諦めかけたその時、1人の若き勇者によって、大魔王は、勇者に敗れ、勇者の聖剣によって封印された。
その勇者の名はジギー。
ジギーは、炎の痣の一族の血を引く者で、世界を救う希望の光であり、人々を救う選ばれし者である。
ジギーは、仲間と共に大魔王を倒すため、勇者の聖剣ロードバハムートを手に入れた。
ジギーは大魔王封印後、勇者の中の勇者であり、王となった。
ジギーの仲間も、それぞれの子孫達を残し、未来永劫を誓った。
そして、1000年の時が流れ西暦2054年、炎の痣の一族であることを知らない、とある兄妹の冒険が始まる。大魔王が、封印から解放される時が来るまでは……。
ジャンルや、テーマに沿って創作した作品です。