指
その音だけでやばい。2012年7月7日、ピクシブ公開。
よくぞ、ここまで溜めたものだな。耳の中を見たら、吐き捨てるように思ってしまった。
どうしてこんなに汚いんだ。
耳の中で、乾燥して、堆積して、色が変わってしまっている垢。
チッ!
聞こえるか、聞こえないかぐらいの小さな舌打ちの後、耳掃除が始まった。
ポロリ
とりあえず大きいのを転がり落とす、一回剥がしてしまえば、後はどうにかなる。
ガッ!
耳の穴に引っかかった。
何で引っかかるんだよ!
これでは耳かきでは出せないので、ピンセットを掴んで、閉じたまま耳の奥から出ようとしながらも、途中で引っかかる耳垢を握って、少々無理でも出す。
パラパラ
粉のような物を撒きながら、耳垢が外に出てきた。
しかし、この後が大変。
大きい垢の周りが、ガビガビになっていることが多く、そこを綺麗にしたい、ここを綺麗にめくって、剥がして、この溜まった垢の部分を綺麗にしたいのだ。
ピリ
大きな固まりでは取れない、小さなかけらに別れてしまい、それを面倒くさがらずに取る。
ブル!
気持ちよかったために、耳の持ち主が身震いした。
「危ないよ」
そういさめて、再び耳の中へ、畳か、フローリングを箒で掃除するように、かき出し、かき出し、かき出して行く。
トントン
耳かきのさじに乗った垢を、耳かきを叩いて落として、それでも少しのるものは、ティッシュで拭き取る。
そして円の動きで、耳の中を撫でていく。耳垢を落とすのではなく、耳を気持ち良くためだ。
スッ
急に耳の中に指が入ってきた。
そして耳の中をこするように、出たり入ったりを繰り返している。
ツ~
そしてそのままフチをなぞった辺りで、リラックスしすぎて、もうどうでも良くなった。




