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アリーナ

耳かきって癒えるよね。2014年12月4日、ピクシブ公開。

疲れている時は耳かきに限るのかもしれない。


 朝起きても疲れてる。

 すると、可愛い子と目があった。

 可愛い子は目が合うと、微笑んだ。

 本能で俺はその子に引き寄せられた。

 「疲れてますね、耳かきしましょうか?」

 なんて言われると。

 「お願いします!」

 体育会系のノリで返事をしてしまう。

 その子は耳かきが上手なんだなと思う、何しろ手に持つ耳かきが、耳かき好きならば誰もが知ってる、あの耳かきなのである。

 「じゃあ、膝の上に」

 癒やしだ…

 膝の上にうずくまるように、俺は頭を置くと、くいっと、向きを変えられた。

 「耳かきしてませんね」

 「最近、忙しくてね」

 そしたらなんということか、彼女は指で耳の縁をなぞってきた。

 ビク!

 「あら、ここがくすぐったいのかな?」

 年は同じか、下かもしれない。が、この翻弄具合。しかし、俺は満足です。

 っていうか、俺、意外と、そうだよな(お察しください)

 彼女の小指だと思われる細い指が、耳の縁をなぞり。

 ズボン!

 そしてたまに穴にずぼりと入っていく。

 「あら?気持ち悪かった?」

 いえ、逆です。

 良すぎるのです。

 もうここまでされたら、責任とってください、俺の嫁になってください。


 …という夢を見た。

 もう少しでクリスマスに、その夢はとんでもなくきつかった。


 現実は実に冴えないのである。


 地方には耳かき屋さんなんて、ないんだよ。まあ、理容室はあるんだけどな。

 すると髪を切りに行くと。

 そこは理容室なんだけど、女の子がいた。

 どうも眉を剃ったりするらしい。

 「こちらへ、どうぞ」

 店主の奥さんが珍しく店に出てきて、女の子は化粧を落とす、しかしだ、そんなにその子は変わらない。

 たまにマロがいるそうだが、マロではないな。

 キラリ

 女の子が、剃刀で産毛を剃られ始めた。

 「耳かきとシェービングでいいですか?」

 「あっ、お願いします」

 なんだと、耳かきとシェービングだと!

 これはすばらしいイベントに遭遇したものだ、そしてここはアリーナ席だ。

 人の耳かきが見れるだなんて!


        


 結論 耳かきもいいけど、シェービングもいいね。


 これは2月のリア充の日も乗り切れるほどの、栄養をいただきました。


 そして、俺は髪を切りに行くたびにま、あの子が来てないか、ちょっとだけソワソワしてる。

 

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