電動綿棒
新製品らしいよ。注意、地震の表現あり。
2013年2月3日、ピクシブ公開。
「大丈夫ですか!」
地震があったら、すぐに連絡を寄越してくるのは巽らしいといえば巽らしい。
その夜は地震があった。
すぐに巽からの着信でいっぱいになった。結局、その夜は巽は鳴緒の自宅を訪れた。
「何もありませんか?」
「ないわよ、大丈夫よ」
さすがに地震にはナーバスにはなるけども。
「風鈴も鳴らないし」
風鈴が鳴ってしまうような地震は危ないので、目安に窓の所に下げていたりする。
「それでも、緊張してますね」
「まあね、さすがにきつかったわ」
「足湯しませんか?」
「今の時間から?」
「それでも違うと思いますから」
足湯用のグッズは実は巽から贈られていたのど、普段は使ってないから収納はしてある。
「足湯ってさ、お風呂より面倒よね」
お湯を沸かしながら、鳴緒は言った。
「どうしてですか?」
「だって、お湯が早く冷めちゃうじゃない?」
「そうですね、プラスチックの素材だと冷めるの早いですね」
足湯に浸かるのは十分ぐらいだとしてもだ。
「もうちょっと長くしたい人もいるわよね」
「入浴剤を使うとかになるのかな」
「仕事のこと、考えてるのね」
「いえ、元々仕事にする気はなかったので」
鳴緒に耳かきやらマッサージを施していたら、それに関する用品をまとめていました。
「それが仕事になるとは思いませんでしたね」
代理店の形だったが、この会社はとんでもないいい物を見つけてくると、口コミで広がった。
「仕事にしたのは、真似して変なものを扱うところが増えたからですね、自分で買えなくなるかもしれないるかもしれないので、買うために踏み切ったので、元々が少人数でやるつもりでした」
「この不景気にいい話ではないですか」
「そうですが、それでもうちのお客さんが不景気だったらダメですから」
「それはそうだ」
「うちの会社は扱っている耳かきとかは、動画を定期的にアップしているんですよね、耳かきとか好きなお客さんって動画みるでしょう」
「初めて、巽がそれ見ているとき、理解が出来なかったわ」
「そうですか、あの、耳垢が取れる瞬間なんて、ゾクゾクしません」
「私はそういう趣味ないんで」
「だから、耳かきするの楽しいんですよ」
巽は3歳年下の鳴緒の耳かきをする、鳴緒は嫌がるんだが、巽はしたがる。
「右耳は掃除しやすいんですけどね」
そろそろ耳かきの頃合だと思い、説得し耳かきをさせてもらう。
最近はまずは耳かきのサジがあまり鋭くないものから使ったりする、それは何故かというと、鋭いと耳の中を傷つけるし、耳の中を撫でるというわけにはいかないからだ。
耳の中は撫でられると気持ちがいい。
鋭くないと、あんまり上手じゃない人でも怪我しないし。
パリパリ
耳かきが外耳道を走り出すと、乾いたいい音がした。これは期待できるなと思った。
サジを確認すると、耳垢がきちんと乗っていたので、巽の会社が特注で作らせた、耳かき用のティッシュにトントンと垢を落とす。
肌の反対の色、紺色のティッシュは良く耳かきが目立つ。
「スクール水着が似合うのは、そういう理由かららしいですよ」
「何故、ここでスクール水着の話が出るんだ」
さぁ、何故でしょう?
「昔は、少しぽっちゃりしてましたね」
「そうだね」
思春期に痩せました。
「貧乏で痩せたのかと思いましたよ」
「貧乏だと、かえって太るんじゃないかな、食べ物の栄養バランス悪いから」
「それは確かにありますね」
二人ともこう見えて、貧乏とか苦労とかを経験して大人になっているので、そういう話だと、話がかなり続くわけです。
「未成年だと、親が、はずれっていうの、はずれだと、生きる力ないから大変だよね」
「何ですか?少し、昔を思い出しましたか?」
「巽に耳かきされたりすると、思い出すよ」
それは辛い思い出でもある。
「やめましょうか?耳かき」
「いや、大丈夫、別に嫌な感じではないから、たださ、ふと、こんなこともあったんだな…って思い出している感じだからさ」
おしゃべりが止まると、耳かきは奥の方に再び入ってきた。この辺りに、鳴緒がとても気持ちいいと感じるポイントがある。
ピク
そこに触れているらしく、顔に表情が出る。繊細なその部分は、一歩間違えると痛いので、耳をかく方も細心の注意を払う。
思わず鳴緒も右手を軽く握り、唇に当てている。
耳垢はなかったが、鳴緒に耳かきをすると、ここは定番のコースであった。
「では綿棒を」
綿棒も色んな試作品を作っていた、やはり耳は穴なので、参考にするのは台所用品とか、掃除用品だと言う。
ブィーン
何の音かわからずに、鳴緒は巽の手元を見ると。
「電動綿棒です」
「いや、もう、それは綿棒っていえるの?」
「綿棒には違いがありません」
振動の力によって、耳の中に新しい快楽を!
「まあ、そんなに嫌がるなら、しょうがないですね、普通ので、私が思う存分、『お願い、もっとしてください!』って言われるまで、綿棒しますか」
「それも綿棒の使い方としてどうなんだろう」
耳たぶを右手で包み込んで、マッサージをしながら、血行を良くして、そこからかけられる綿棒の刺激。
大抵の人間はその快楽に落ちるのである。




