魔将軍とマリー
魔王軍 最強の部隊 魔将隊
数々の戦で無傷の勝利を収めて来た エリート部隊
そんな部隊のトップにして 最強の存在
隊長 魔将軍 ベルライ
昔 とある王国の部隊長であった彼は
戦に負け 首をはねられた
時はたち デュラハーンと成り国王や国民たちを守る為に一人戦った
その国王や、国民達は既に亡き者と知らずに
そんな彼に声をかけたのは 一人の魔法使いの少女
彼女は 戦いが終わり 国は滅んだと告げた
無論ベルライは信じなかった
しかし、現実は残酷だ
資料によれば 彼の国の者は
全員戦火に焼かれ 亡くなっていったと言う
ただ、一人を残し
それは、ベルライの愛した王女マリー
ベルライはその事を知り マリーを探した
ある時は怨念に溢れる 森
ある時は 灼熱に包まれた山
ある時は この世のものとは思えない 未知が住む 地下の世界
そして、過酷な旅路は数十年の時を過ぎた
ベルライは旅の途中でこんな話を聞いた
大魔導士のもとに一人の少女が弟子入りした
その少女の名はマリー
ベルライはその大魔導士の弟子 マリーを訪ね
大魔導士ブックンのもとに来た
ブックンは彼を招き入れ
『マリーに用事があるのだな』と話した
ベルライは驚きを隠せなかった
それもそのはず まるで全てを知ってたかの様に平然と話しすのだから
ブックンはフォフォフォと笑い こう言った
『私を誰だと思ってるのだ 大魔導士ブックンだぞよ その程度予知出来るわい』
ブックンは立て続けに
『私の弟子は お主の探している王女では無い・・・ しかし、昔はそうじゃった』
ベルライは理解に苦しんだ
『記憶が無いのだよ 彼女には』
ブックンは悲しげに話す
『彼女は戦火に苦しむ 人々を見て 自分の無力さに絶望し いつの日か悪魔と契約そうとした
そこに私が割り入り 悪魔契約を辞めさせ 記憶を抹消さてたのだ・・・』
ベルライは問いかけた なぜ、貴方はそこに現れたのだ、そして 弟子にしたのだと
ブックンはこう答えた
『私は元々 あの国の王とは旧友でな 私の予言を伝えた時 娘に何かあった時は彼女を守る様に頼まれたのだ 私は彼女を悪魔から守る為に記憶を抹消し 弟子にしたのだ』
と、話をしていた
『師匠 お客さんですか?』
と弟子のマリーが現れた
マリーはベルライの方を向き
『始めまして 弟子のマリーです。 今お茶をお待ちしますね』と言い 去ってた
『これで分かっただろ、彼女はもうお主の愛した 女王マリーでは無い 魔法使いの少女マリーだ』
ベルライは席を立ちブックンの元から去ってた
『・・・マリーや そこで隠れ聞きしてるのは分かっている 出て来なさい』
ブックンが声をかけると ドアから顔を出し
『なんか、気になってしまって そしたら・・・』
と、震えながら言った
ブックン『・・・また、出会うであろう 旅をすればな』
マリー『え?それはどう言う事ですか?』
ブックン『・・・お主はもう一人前だ 好きな所に行けば良い 荷物を早くまとめ 行くのだ 私の元で学ぶ事は何もあるまい』
マリーは自分の部屋に行き 荷物を黙々とまとめ
『師匠 今までありがとうございました』
と、言い マリーは頭を下げた
ブックン『ふむ、お主ならこの先大丈夫であろう あ、これを持って行け』
ブックンは 長杖を渡した
マリー『これは・・・』
ブックン『 それは、様々な時空や世界を渡ったと言われる 時空の杖 お主にピッタリと思ってな』
マリー『師匠・・・』
ブックン『さて、そろそろ行きなさい 先ずはお主が買い物に行く 町に行きなさい そこで足りない物を揃えるなり 情報を集めるなりするが良い たしか、ギルドもあるからな 仲間を探すのも良いかもしれん』
マリー『はい、では 行ってきます』
マリーはブックンの元を離れ マリーの旅は幕を開けた
次回より 魔法少女の旅物語をお送り・・・
銀汰『ちょい待てーい 僕の出番無いじゃん それに、新シリーズ作るなよ』
作者『いやー、ここまで来たらやらねばと使命感が・・・』
銀汰『いなんなら シリーズ増やせよ』
作者『面倒』
銀汰『オイ』
終
新キャラ 魔将軍ベルライについて
なかなかガタイの良いデュラハーン
鋼の如く硬い忠誠心と弱き者を守る 騎士の中の騎士
男の中の男
魔法少女の旅物語について
・・・読みたい人が居るなら書きますわ
この学勇王(学生ですが元勇者の現魔王てどう言う事だの 略) 趣味の程度ですが 読んでくれる人が居るとこちらとしても楽しいので(^^)