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みんなのヒーロー!!そうさ!我が名は、、

作者: パンツ隠し


世界は愛に満ちている、、



そう、私は思うのだ。



え?私は誰だって?



んー、自分で言うのも恥ずかしいが、強いて言うならばヒーロー、、かな。



私のことを知らない人はいない。どんな有名人も、どんな引きこもりも、主婦も、会社員も、私のことを知っている。


動物だって私のことを知っているであろう。


私はヒーローなのだから、、、。


ん?私の能力かい?

空を飛べるし、水の中で泳げる。どんな苦しい戦いでも最後まで生き残る生命力があるし、その存在感は絶大だ。

なんせヒーローだからね!


どんな人も一目私を見れば、歓喜を上げるし、どんな美女も周りなど見えないかのように私を追いかけてくる。もちろん美男子にも人気だ。

授業中だろうが、料理中だろうが、仕事中だろうがお構いなしさっ!

どうやら私の人気はとどまることを知らないようだ。


だから私はプライベートは隠れるようにしている。見つかるとプライベートどころではないからね。

やれやれ、人気者もつらいものだ。


ん?ヒーローはどこにいるのかって?

私はどこにでもいるさ!

みんなのことをありとあらゆる場所から確認するのが仕事だからね!


私は隠れているのに、みんな私のために差し入れを用意してくれている。

うーん食べきれるかなぁ、、


お、もうこんな時間だ。




今日も世界の平和のために、



私は行くのだ。


どこまでも。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



三年二組にて



「ねーねー聞いてよー!昨日さぁー」


「んー?なになに」


「私の部屋に出たんだよね、、あのお方が、、」


「えーーー!!!!まじ!?ガチで!?あのお方って、、、、、あのお方???」


「そー、で、びっくりして家が震えるほどの叫び声あげちゃったんだよねー」


「あーーー、わかるわぁ、私も急に現れるとと飛び上がっちゃうもん」


「あのお方もお方で、飛ぶし、泳ぐし、すばやいよねー」


「スペック高いよね笑笑」


「もーママなんて大騒ぎだよー!!!!!いい年こいてかわい子ぶってさぁ、きゃーーーーっ!なんて言ってさ!いつも、おるらぁぁぁぁぁぁぁ!!!!って言って大根切ってる姿とは大違い。」


「あるあるだよねー」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


二年三組にて



「昨日さぁ、ねーちゃんがさぁ、急に雄叫びあげてさぁー」


「え!あのめっちゃ可愛い美少女ねーちゃん!?!?」


「外面だけな。 昨日はついに人間辞めたのかと思ったわ。」


「え、そんなだったんだ、美少女ねーちゃん、、」


「昨日はあいつが現れたんだよ、、それで、ねーちゃんも、かーちゃんも大騒ぎ。」


「えー!まじ!?!?あいつって、、あいつ???」


「そー。結局ねーちゃんとかーちゃんがキャーキャー言ってるうちにどっかいったんだけどな」


「あいつって空気読むの上手いよなぁ。俺のねーちゃんは全然あいつに反応しなくてさぁ、、急に現れても無関心なんだよなぁ〜」


「へーー。お前のねーちゃんってうちのねーちゃんと同じクラスのキツめの美人だよな。意外〜」


「あー、うちのねーちゃん喋ると残念って近所から評判高いよ笑笑」


「そうなんだ。外面ばっかり良い俺のねーちゃんとは大違いだな。」


「お前のねーちゃん可愛いんだからいいだろー!可愛いは正義だ!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


三年二組にて


「なんの話してるのー???」


「おー、おかえりー。パンあった??昨日、私の部屋にあのお方が現れたって話〜」


「あのお方???最後の一個ゲットした!」


「そう!あのお方だよ!あのお方ーー!!!おー勝ち抜いたのか!」


「あのお方って何?誰? なんか譲ってくれた」


「え!?本当にわかんないの!?美人って特だねぇ」


「わかんない。生き物??。まぁね」


「奴だよ!奴!1匹みたら100匹はいるって言われてて、」


「なんとなくわかってきた」


「人が寝た後に寄ってきて、人の髪の毛を食べているらしくて、」


「ほうほう」


「髪の毛1本あれば1ヶ月生存可能で、首だけになっても2週間生きられるらしくて、しかも 2週後の死因は餓死!」


「ほうほ、、、」


「さらに隙間が1mmあれば進入可能 で、」


「う、うん」


「鳴く ときは「キィーキィー」って感じの声 で、」


「泣くの!?」


「最大生息地は日本で230億匹いるらしくて、餌付けすると人間になつくって言われている、あいつ!!!!」


「、、、、、詳しいね????」


「そして、、今この時も私達をを見つめている」


「、、、、」


「本当気持ち悪いよね!!!!ゴキブリ!」


「そういえば、ゴキブリで思い出したんだけどさぁー、うちの弟が小学校のときさ、夏休みの自由研究でクワガタ飼ってたんだよねー、、で、1匹逃げ出してたのを見つけてさ、虫かごん中いれてやったの。そしたらそれゴキブリだったみたいでさぁー笑笑」


「、、、あんたって美人な顔してとんでもないことするよね、普通わかるでしょ、クワガタとゴキブリの違いくらい」


「いやー???弟もずっとゴキブリにクワガタゼリー上げてたよ?」


「弟くん可哀想、、、」


「で、いつの間にか1匹になってて、脱走したかなって思ってたら、なんと、ゴキブリがクワガタ食ってたの!!土の中からクワガタの下半身が、、」




クラス全員「おえええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!」




時間は昼休み、、



クラス1番の美人と美少女の会話ゆえ、みんなが耳を傾けていたのであった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


理科室にて




「やぁヒーロー、いい子にしてたかい??ご飯の時間だよ」


「キィー!キィー!」


「ふふ、そんなに慌てないでも大丈夫だよ、たくさんあるから」


「どれが一番美味しいかな?」



彼の手にはたくさんの髪の毛が、、、








普段は読む専です!

飴細工のようなハートの持ち主です。


よんでる小説は全て恋愛なのに、書いた小説がコメディーという、笑笑

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― 新着の感想 ―
[一言] みんなのヒーロー!!って書いてあったのでどんなヒーローが出てくるのかなとワクワクしながら読んでたのですが まさかの生物でとても驚きました笑 悪い存在として思われがちの生物を 新しい視点で書か…
[良い点] コメディーの表記に騙されました……。 ホラーじゃないですか! 笑 でも、悔しいけど面白かったです 笑 読みやすく書かれていて、スラスラ読めてしまうのが、予兆を与えず怖い!
[良い点] な、なんなんだっこれはっ! えっヒーローってそっち?そっちだったのか?! ぎやぁぁああ!! ……って、ぶわーっと鳥肌が立つくらい怖かったです。 やめてくれっ私はそいつだけはホント無理なんだ…
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