冬の女王の絆
「ハル、着いたね。」
「うん。ユキ、遠かったね。」
二人は顔を合わせてにっこり笑うと声をそろえて呼びかけました。
「「冬の女王様ー 扉を開けてくださーい」」
すると、塔の中から女の人の声が聞こえてきた。
「あなたたちはだあれ?」
「あたし、ハル!」
「あたし、ユキ!」
「なぜ、ここに?」
「「冬の女王さまに会いに来たの!」」
「そうだったの…外は寒いでしょう。お入りなさい。」
すると、ギィィと音を立てて、塔の扉が開き始めました。
「ここが、季節の塔…」
初めて入った塔の中には、形も大きさもバラバラな雪の結晶がたくさん飾られていて、小さな雪の精たちが飛び回っています。
そして、1人の女の人が立っていました。
キレイな銀髪をおだんごにまとめ、王冠をかぶっています。ドレスは床につくぐらい。白いフリルと白いリボンをたくさん使ったかわいいデザイン。
「ようこそ、季節の塔へ。私は冬の女王、スノウ。あなたたち、どっちがハルで、どっちがユキ?」
スノウがわからなかったのも仕方ありません。ハルとユキは髪の色が違うだけで、他はそっくりな双子だったのですから。
金髪の女の子が、
「あたし、ハル!はじめまして、女王さま!」
銀髪の女の子が、
「あたし、ユキ!王さまのお触れを見て来たの!」
女王さまの7つの絆第2話です!
頑張って続き書きます!