レポートの行方
ゼオラルでの出来事から随分と日数が経っていた。私達は今アルディア王国へと戻るべく、ゼオラルを後にし船で移動中である。
(どうやってゼオラルから降りたって? ゼオラルからペッされるかと思ったけど、ニケが残した転送魔道具のおかげで難なく降りれたのよね)
ゼオラルのお片付けに勤しんでいたシータとオルトアギナ、妖精のおかげで私達はニケが開発し密かに設置されていた転送魔道具を発見できた。
オルトアギナが言うには下にある舞台の転送装置を解析し、自分なりにコンパクト化したのだろうとのことだった。
ただ、これで何度も行き来できるのかと思ったけど膨大なエネルギーを使うようで、現在は供給が失われたせいで一回くらいが限界らしい。しかも降りるだけで上がることは出来ないことが後々分かった。
地上に降りた後にエミリアやベルトーチカ様が納得いかない表情で装置を見ており、あの舞台からかなり離れた孤島に転移したみたいで、そこからお迎えに来てもらうため二人に飛んで行ってもらうよう説得するのに一苦労あったのは良い思い出だ。
あれからシータ達によってゼオラルにあった物騒な装置達は軒並み誰かが誤って起動させないようにとりあえず機能停止させることに成功したようだった。
解体作業は後々ということで、それまでの管理と監視は巨像(妖精)に任せて一先ず私達はレリレックス王国を経由しアルディア王国へと帰国している。
もちろん、ノアも一緒だ。
エミリアはなんだかんだと理由をつけて着いてくるのかと思いきや、ベルトーチカ様と一緒に降り、港で待ち構えていたご家族と今後のことを話し合うのだそうな。
ベルトーチカ様も外に出たことでなにか心境に変化があれば良いのだが、まぁ、こればっかりは身内に任せて口出しせず私達は静観しておこう。
とはいえ、これまでの色々な経緯を魔王様やエリザベス様に説明する際に「白銀の聖女が~」というフレーズを入れるのは勘弁して欲しいと口出ししてみれば、「ならば、メアリィ・レガリヤが~で後世まで伝えていくが良いのじゃな?」と返されたので、なぜ私を省いて話を進めないのか、もしくは、匿名希望で話せないのか、と問うてみたが、そもそも今回の一件は私が発端であり、省くわけにもいかず、名無しで伝えたら其方に失礼だろうと急に気遣いさんな所を出すエミリアであった。
「どうしたの、お姉ちゃん?」
「いえ、ゼオラルの話でちょっと思い出してね。それよりも、白銀の騎士にはそんなことがあったんだね。やっぱりアガードは人が良いというか、英雄気質というか、尊敬するわ」
「うん、時折呆れちゃうくらいだったよ……」
私の驚きの声に、ノアがどこか遠くを眺めながら微笑んでいる。
「……よし、今日はこのくらいにして、お茶にしようか」
後ろで書き記していたテュッテがペンを止め、お茶の準備をし始めた。
それを眺めながら私とノアは最近の日課のように白銀の騎士の話を一旦終える。
なぜそんなノアにとって負担になるような話をしているのかって、それはノアの希望であり、私のレポートの為であった。
ノアとアガードの晩生を知って、私はそれをレポートとして書き残す気にはなれなかったのだが、ノアが――。
「それでも、アガードという人がいたことを残しておきたい。誰か一人でも良いから彼を知ってもらいたい」
と言うので誕生から英雄になるまでの冒険譚を彼女から聞いて、さらにベルトーチカ様などの話も聞きつつ、レポートに纏めることにしたのだった。
「レポートの製作は順調のようですね。完成した暁には今までの白銀の騎士様の常識を覆す新たな定義であり、世を震撼させる書になりそうですわ」
「いやいやいや、マギルカ、怖いこと言わないでよ。これは、いち学生が書いたレポートなんだから学園内、精々フリード先生や生徒達が読むだけでしょ。そんな大げさな」
近くで話を聞いていたマギルカが恐ろしいことをサラリと言うので、私は冷や汗混じりに否定しておく。
確かに、白銀の騎士がソウルマテリアだという提唱は王国内でもなかったことだし、それが事実であることは本人の口から聞かされているので疑いようがないのは確かだ。
「う~ん、謎多かった白銀の騎士の貴重な資料を王国の、それも学園に保管させるのは心配だわ。やっぱりカイロメイアの大書庫塔に保管しようよ、メアリィ様」
「しないわよ。なに言ってるのシータは、もぉ~」
これまた近くで聞いていたカイロメイアの司書長たるシータが瞳を輝かせて、これで何度目か分からないくらいしてきた提案をしてくる。
『まぁ、良いではないか。提出された後、国王と密談し、こちらに寄贈させれば良いだけだ』
「そんなことしたら、もう一度貴方の胸に跳び蹴りして、ついでになにもかも忘れるように脳天にかかと落としをお見舞いするわよっ」
『…………』
シータの横でヒソヒソと話す本に向かって私が半目で冷ややかに言うと、以後しゃべる本ことオルトアギナは只の本のように押し黙るのであった。
「なんにせよ、これでメアリィ様のレポートも提出できそうですわね」
「マギルカを始め、皆には多大なる迷惑をかけて、ほんと、付き合ってくれてありがとう」
「お力になれて嬉しいです」
「色々あったけど、もうすぐ学園祭もあるし、それが終われば、いよいよボクらも卒業だね」
「そっか、卒業かぁ~。長いようで短かったなぁ~」
最後にザッハがしみじみとした感じで言うと誰もが相槌を打ち、各々の過去を振り返るように沈黙が続く。
「学園祭? あっ、日本の……」
ポソリと漏らしたノアの発言に私はドキッとして、彼女を見る。
『にほん? もしかして例の神々の世界のことか? なにか思い出したのか?』
誰にも聞かれていないかと思ったが、しゃべる本ことオルトアギナが目敏く聞き取っており、すぐ様質問してくる。
「えっ、あっ、ううん。ふと頭に浮かんだだけで詳しくは分からないの……ごめんなさい」
『い、いやっ、謝る必要はないぞ。只の好奇心だからなっ』
シュンとするノアを私はナデナデしながらオルトアギナの書を見ると、汗がピュピュッと噴き出しているような演出がお似合いなくらい焦った声が返ってくる。
ノアはあの英雄『白銀の騎士』の鎧、魂が宿った神の鎧ソウルマテリアである。その魂が鎧から肉体に移った存在であったが、それ以外に新たな事実として彼女の独白から『異世界』『転生』というワードが出ていた。それを覚えていたあのしゃべる本が、ゼオラルでの事件が落ち着いてきた所で聞いてきたのが始まりである。他の皆はノアが白銀の騎士であり、その生涯が壮絶すぎて聞き逃していたみたいだが、オルトアギナのせいで思った以上に特別な魂なのだと皆は考えているみたいだった。その切っ掛けもまたオルトアギナで、彼はなにを思ったのか異世界というのを神々の世界と解釈したのであった。
『死は等しく誰にでも与えられるモノであり、それは生物である我らには抗えない神の領域である。魂もまた神の領域であり、それら二つを操れる世界など、現状神々の世界でしか考えられないだろう』
と熱く語る智欲竜様。
(日本が神々の世界かぁ~。私も漫画とかの空想的な知識で勝手に解釈していたけど、こちらの世界にどうやって来たのか、なんで来たのか本当には分かってないのよね……)
そんなことを思い、ふと覚えている前世を振り返ってみる。
だが、思い出されるのは病院生活のみだった。
ならばノアは? というと、残念ながら彼女は前世の記憶のほとんどを思い出せないでいた。
さらに、今もなお時間の経過と共に前世の記憶はぼんやりと曖昧なモノになってきているらしい。
おそらく無理な魂の移動や多大なる精神負荷による記憶喪失、そこら辺が悪さをしたのではないかとオルトアギナは推察しているが、そもそもそのような突拍子もない話を信じるのかと聞いてみれば、何事も否定から入らないのがモットーらしい。なんともできた竜である。
こうなってくると私も転生者だというのを告白するタイミングなのではないかと思うのだが、如何せん、テュッテに告げて以降、いつの頃からか、私は皆に自分が転生者だということを告げることに躊躇いというか恐れを感じ始めていた。
それはなぜかと言うと、私がこの世界に生まれ、大好きな友達や大切な人達に囲まれ幸せに暮らせば暮らすほど、次第に転生者という自分が『この世界の人間ではない』という魂レベルでの異物感、疎外感や寂しさのようなモノに苛まれていったからだった。
考えすぎなのかも知れないが、そう思うようになってから小心者の私は力のことを知っているマギルカにさえ告げることができていなかった。
ただ、ノアは別だ。
彼女は私と同じ『転生者』であり、そう思うことでより親近感が湧き、一層愛おしくなっていた。
そして、私が注視することで分かったこともある。
私を含め皆が気付いていなかったが、ゼオラルでの事件以降、大丈夫そうに見えたノアは夜とか一人になるとアガードへの罪の意識と後悔、ニケなどから受けた暴力などによる恐怖、一人ぼっちの寂しさと孤独に耐えかねて、精神がもの凄く不安定な状態になっていたのだった。
私もノアの症状にすぐ様気付くことが出来ず、かなり重症になっていた状態の彼女を発見し、どうしたら良いのかパニックになっていた。
「私がいるよ」と言った所で、現状私はノアにとってアガードに匹敵するほどの特別な存在ではないのは分かっている。
もっとこう、家族のような特別な存在。自分と同じ存在。それが必要なんじゃないかとその時は思い、私はその孤独を少しでも和らげてあげようと決意して、自分も転生者であり、日本人であると告げたのだった。
もちろん、ノアは最初疑っていた。
なので、証拠にといくつか前世の記憶を披露してみれば、彼女の中で信じるに値するモノがあったのだろうか、前世について話をするようになった。そこで、彼女がその記憶も薄れ始めていることに気付くことになるとは皮肉なモノである。
なんにせよ、それからというもの、できる限りノアの側にいてあげようと努めてみれば、日に日に彼女の精神も安定していったのだった。
端から見ると仲の良い姉妹みたいだと思われるが、以降、ノアの私に対する依存度はどんどん大きく膨れ上がっているような気がする。まぁ、可愛い妹に慕われていると言うことで良いのではないかと気楽に思う私なのであった。
「明日にはアルディア王国へ到着だし、そろそろ寝ましょうね」
これ以上話が長くなると、私では誤魔化せなくなると思い、強引に話を終わらせにかかる。
自分の言葉を頭の中で復唱して、ふと長く故郷を離れていたなぁ~と、私は家で待っている両親が急に恋しくなって、横にいたノアをギュッとして彼女に驚かれるのであった。
翌日、昼過ぎ。
私達は色々あったが、ようやくといった感じで故郷アルディア王国の港に上陸する。
「く~、やっと大地の上に立てたわ~。ここ最近船の上だとか海の上だとか空の上だとか、そんなんばっかりでホッとするわ~」
私は久しぶりの大地を踏みしめ、大きく伸びをする。
「ところで、シータ達はこれからどうするの?」
伸びが終わると横で一緒に伸びをしていたシータにそれとなく聞いてみる。
「本来なら報告に戻らなくちゃいけないんだけど、長であるオルトアギナ様が全部一緒に見聞きしているから伝えることはないんだよね~」
「ダメです。一旦戻り父、オホンッ、氏族長や塔の上層部に報告しないと。オルトアギナ様がご丁寧に皆に伝えているとは到底思えませんからね」
『うむ、正解だっ!』
シータを窘めつつ、オルトアギナに毒づくレイチェルさんだったが、そんなこと意に介さずドヤッてくるしゃべる本なのだった。
(まぁ、オルトアギナが最高責任者なのだから、周りも聞きづらいよね~)
『それよりもノアよ。其方の肉体を一度しっかり検査し、崩壊の度合いを調べたい。もしかしたら、肉体を安定させられるかもしれないからな』
「えっ、ほんと?」
オルトアギナの提案にノアはパァッと表情を明るくして私を見上げてくる。その可愛らしさといったらもう、七階級魔法くらいの破壊力だ。
(あぁぁっ、可愛いっ! そんな可愛らしい笑顔を見せられたらお姉ちゃんは逆らえませんよっ!)
「こっちが落ち着いたら伺うわ」
『うむ……できれば定期的にカイロメイアに来て検査を受けて欲しいのだがな』
「定期的って。そっちに行くのだって結構な長旅なんだよ?」
『それもそうか……ならば、我がそちらに赴いた方が早いな』
「赴くって、本で?」
『いや、本体で』
「どこに?」
『其方の家の前』
「『…………』」
シレッととんでもないことをのたまってくるオルトアギナの言葉を理解するのに数瞬要し、沈黙が続く。
「ダメに決まってるでしょうがっ! 騒ぎどころじゃなくなるわよっ! 智欲竜としての配慮はどうしたのっ!」
『いやぁ~、其方なら大丈夫かな~と。精霊樹も其方の所へ赴こうとしているそうだし』
思い出したくないことをオルトアギナに指摘され、私は眉間に寄った皺を指で解す。
将来的に精霊樹や智欲竜が私の家に訪問しにくるなどと想像するだけで頭が痛くなる案件である。
「と、とりあえずこの件は私の一存では決められませんので一旦実家に持ち帰らせて頂きます」
『う、うむ……なんで急に言葉が固くなった?』
とにかくこの話は保留ということで、話題を変えるべく、皆はこの後どうするのかなとマギルカ達を探してみれば、思案顔の王子が港で到着を待っていた伝令の話と書簡を受け取り中身を見ていた。
「レイフォース様?」
あまり見ない王子の表情に私は心配になって思わず声をかける。
「なにかありましたか?」
「……数日前、クラーク男爵領に想定外の雨による悪天候が続いたそうなんだ。それによって土砂崩れや近くの河川が氾濫。さらに水害によって追いやられただろう正体不明のモンスター達による被害があって、かなり混乱しているらしい」
「災害がないわけではありませんが、クラーク領で長期間の雨ですか。そのような歴史は……それに、正体不明のモンスターというのも……」
王子の話を聞いて、なにか含みのある言い方をするマギルカに、私はつい最近それっぽいフレーズをカイロメイアで聞いたのを思い出す。
「クラーク男爵も被害にあったらしく、行方不明らしいんだ。その所為で領民達への救助が上手くできておらず、本来は要請がない限り関与しないのだけど王国が動くことになったみたいなんだけど……」
そこまで言うと王子は再び目を細めなにかを考える。
「殿下?」
「……母上が強引に事を進めたのだろうけど。クラーク男爵が去年の学園祭襲撃事件で栄滅機関と、いや、聖教国の誰かと繋がりがあるとされていたところ、証拠不十分で上手く逃げられた経緯があったんだ。男爵がと言うより、後ろで彼を動かしていた人物が優秀だったようだけど。でも、それを逆手にとって情報の撹乱を狙っていた矢先の出来事なだけに、ね……」
私の知らない所で王子と聖教国の誰かとの攻防戦が行われていたようだ。心理戦とか頭脳戦とか、私にはどう逆立ちしても無理なジャンルなので、話に参加することはできず、そのまま無言で王子の次の言葉を待つ。
「……いや、気にしすぎかな。ボクはこのままクラーク領へ向かい、現状を把握するため王国から救助に向かった者達と合流するよ」
「なら、オレも同行します」
「ああ、頼りにしているよ、ザッハ」
あまり分かっていない状態で変に意見を求められたらどうしようと、心臓バクバクで待ち構えていたが、話が終わってホッとする情けない私を尻目に、次なる目的を聞き、使命感に燃えるザッハが我先に前に出た。
「お、お役に立てるかどうか分かりませんが、私も行きます」
「ありがとう、メアリィ嬢。もしかしたら、キミの回復魔法を必要とするかもしれないけど大丈夫かい?」
被災地なのだから怪我人がいるのは当然で、私は回復魔法が使えるのだからそりゃあ、そうか。
とはいえ、人命救助に渋る理由はないので、どんとこいである。
「もちろん、大丈夫です。何十人でも回復しますよ」
「ハハッ、頼もしい限りだけど無理はしないで欲しいな」
「メアリィ様なら冗談に聞こえないのがこえぇよなぁ~」
「ん? なにか言った?」
「いや、なにも」
ザッハが苦笑しながら自分の言ったことを惚けてみせる。
(フッ、この私が難聴系主人公を演じることになろうとはね)
なんだか使い方を間違っているような気がするが話の腰を折ってはいけないと、これ以上の追及はしないようにする。
「でも、メアリィ様。ノアちゃんはどうするのです? 長旅で疲れている中、また移動なんて」
「私は大丈夫だよ。こう見えて身体だけは結構丈夫なんだから」
(どうやら彼女の身体は結構丈夫なようですね……じゃなくて、肉体だけ誇る所が私とそっくりで嬉しいような悲しいような……)
心配そうに言うマギルカにしどろもどろになって返すノアの言葉通り、彼女の体は通常の人達より遥かに丈夫だ。
「そ、それに私だってその気になったら回復魔法だって使えるかもしれないし」
「えっ、そうなの?」
皆に心配させまいとノアが更にアピールしてみれば、私ですら驚くべき事をシレッと告げてきて思わず声も大きくなる。
冷静に考えたらノアも転生者だから、前世の知識を活用して私のように回復魔法を使えてもおかしくはないだろう。しかし、彼女の知識は欠落の一途を辿っているので微妙な所だが、置いていかれないように無理にアピールしている所もまた可愛いなぁ~、じゃなくて、知識以外にも魔力も必要だが、オルトアギナが前に言っていた、魂と魔力は繋がっているという仮説が正しいなら魂の移動と共に魔力も移せたということだろうか。
となると、よくあるパターンとしてその器が脆弱で、その魔力が強大ならそれに器が付いてこれないという恐れもあるのではないだろうか。
ニケがノアの魂を移動させる際に作った身体はかなり高位な存在を混ぜ合わせたように思えたが結局は失敗だと言っていた。もしかしたらノアの魔力は私同様、転生者バフで強大なのかもしれない。
(器か……そういえば、ニケがそんなことを言っていたような……)
ニケのことを思い出すと、もういないのになぜか不安な気持ちになってくるのが不思議でならない。
「ノアちゃんは白銀の騎士様の時のような力を使えると言うことですか?」
「えっと……よく分からないんだけど、なんか使えそうな使えなそうな……」
サフィナの質問にノアがモジモジしながら答えてくる。
「それは頼もしいね。じゃあ、皆で行こうか」
王子の決定で私達はシータ達に別れを告げ、次なる目的に向かって動き出した。
そこになにが待ち受けているのかも知らずに……。
余談だが、ザッハとレイチェルさんとでお話ができるようにとシータが私に相談してきたので、無理矢理セッティングしてみれば、二人でなにか約束を交わしていたみたいだった。話が終わった後、野次馬根性丸出しで、空気も読まず個人的に聞いてみたけれど、双方詳細は教えてくれず、なんとも甘酸っぱいというか、もどかしさ満載の私なのであった。願わくば、ザッハが鈍感難聴系ラノベ主人公になりませんように……。