流行りのゲーム②
とはいえ、このままじゃこのアカウントで頑張った結果が無駄になってしまう。このアカウントの終活といこうか。
まずはフレンドとギルドメンバーに最後の挨拶と贈り物をしよう。まずは…ネロさんからにしよう。
サン「ども」
ネロ「お、珍しいな。なんかあったか?」
この人はネロさん。リリース当初からこのゲームをやっている、いわゆる古参プレイヤーだ。
前はうちのギルド「彗星旅団」にいたが、今は初心者救済を至上とするギルド「ビギナーレリーフ」の副団長をしている。
サン「このアカウントやめることにしました。世話になったんでお礼をと」
ネロ「なんでやめんの?」
サン「有名すぎて友達と遊べなくて」
ネロ「あー、しゃあない。またいつか、会えるといいね」
サン「ネロさんは初心者救済続けるんすか?」
ネロ「そうやね、できる範囲でだけど」
サン「それを続けてたらいずれ資金も底をつきます。送っておきますね。」
ネロ「受け取れな…いや、受け取っておくよ。」
サン「では、これで。良い生を。」
ネロ「良い生を。」
そこから何人かのフレンドに最後の挨拶とお礼を渡した。その反応は人それぞれで
「まじか、もっと遊びたかった」と後悔する人、「そう、じゃあな」と淡白な人、「やめないでよ、困る」と請い願う人など様々だった。
最後にギルドだが…久々に顔を出しに行くか。どうせ暇人が数人いるだろう。
サン「こんちは」
エーミル「珍しい来客だな、なんかあったか?」
湊「どうせデイリー終わらせに来たんでしょ」
クロン「それで、どういう用事だ?」
サ「今、終活してます」
左の金髪の長髪の鍛冶師がエミールさん、右にいる青髪の侍が湊さん、奥の黒い鎧を着た騎士がギルドマスターのクロンさん。
全員「は?」
サン「だから、終活してます」
クロン「なんだ?このゲームに飽きたか?」
サン「そういうわけではないです。まあ、なので遺言と贈り物を皆さんに。手渡すのは今いる人だけでいいかな」
湊「なにくれんの?」
サン「最初の言葉がそれっすか?まあいいでしょう。湊さんにはこれですね。」
そう言って彼に魔導書を渡す。
湊「これってフレイムトルネードじゃないっすか。よく手に入れましたね。」
サン「まあね。じゃあ次はエミールさん、どうぞ」
そう言って希少な鉱物と煌びやかな鉄床と金槌を送る。
エミール「お、ありがとう…これどこで手に入れたん?」
サン「作りました」
エ「おお…素材大変だったでしょ」
サン「まあ、はい」
エミール「ありがとね」
サン「いえいえ。じゃあ次はギルドマスター、どうぞ。」
装飾の施された大剣とレイピアを手渡す。
クロン「おう、ありがとうな。これも作ったのか?」
サン「流石にモンスタードロップです。金サソリの素材集めてたら落ちました。」
クロン「まあ、ありがとよ」
サン「一通り渡し終わりましたね。その他の幹部に渡すのは共用倉庫に置いておくのでそこから取るよう言っておいてください。じゃあ俺はこのゲームに爪痕を残してからさよならします。」
クロン「何をするんだ?」
サン「明日のトリオ大会をソロで荒そうかと」
湊「まじ?明日俺友達と出るんですけど」
エミール「面白くなりそうですね。久々に見るとしますか」
サン「じゃあまた明日」
「「「また明日」」」
どうも皆さん読んでくださりありがとうごさいました。
次回は戦闘の描写をしなきゃいけないので少々不安です。
楽しみにしていてくださると幸いです。




