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第15 話 気づけば、青い実の行方

ある初夏の夕暮れ時。

まだ小さなトマト。

枝の先に、たった一つだけ実っている。

人間は知っている。

「もう少しで赤くなる」と。

カラスも知っている。

「これは、やがて甘くなる」と。

まだ青い今は、どちらも手を出さない。

ただ、見ている。

人間は軽トラの中から。

カラスは電柱の上から。

距離を取りながら、

互いにその“瞬間”を待っている。

赤くなったとき――

先に気づくのは、どちらか。

それは収穫でもない。

それは奪い合いでもない。

ただひとつの実を巡る、

静かな時間。


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