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第11話 気づけばシリーズ・番外編 気づけば、アップルギフト君

最初は、

これでいいんだと思っていた。

バーコードの下にある番号を見て、

それを入力すればいい。

そういうものだと、疑いもしなかった。

だから、そうしていた。

何度か試して、

うまくいかなくて、

でも「きっとやり方があるんだろう」と思って、

そのままにしていた。

カードは机の上にあった。

何も言わず、

何も主張せず、

ただ、正しい形のままで。

もしかしたらカード君は、

「……あ、この人、ちょっと違うところ見てるな」

と思いながら、

それでも黙って待っていたのかもしれない。

あるとき、

特に理由もなく、

なんとなくカードを取り出した。

すると、中から

一枚のカードだけが出てきて、

裏側に、

銀色の剥がすところがあった。

ああ、そういうことか、と思った。

銀色を剥がしたあと、

カードは何事もなかったように

役目を果たした。

その時のことを、

カード君は知らないままだった。

机の上で、

カード君は少しだけ軽くなったように見えた。

たぶん、

ホッとしていたんだと思う。

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