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AI教師  作者: AKi
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AI学校へ初登校

織田悠馬は新しい校舎へ初めて登校する。馴染みのない光景と真新しい建物に緊張と興奮が入り混じり胸がいっぱいだった。


AIデジタル高等学校に到着すると入り口で京本悟、田中守と合流。織田と京本、田中は同じ1年B組だ。


校舎の出入りには電子カードキーが必要で指紋認証や、毎月変わる暗証番号での入室もできる仕組みになっている。新校舎は広々としており、少し歩くと通路の真ん中に最新型の大きなAI液晶モニターが設置されていた。


三人がその前を通りかかると、画面に文字が浮かび上がりやがて女性の声が響く。


「ようこそAI学校へ。今日は4月7日、そして鉄腕アトムの誕生日でもあります。人工知能やロボットが身近になった今、アトムが夢見た未来はもうすぐそこまで来ています。新しく始まる学びの中で皆さんの一歩一歩がその未来を形作っていくのです。生徒の皆さん、新入学おめでとうございます」


リアルに聞こえるその声は機械による音声ではあったが、驚くほど人間らしく聞こえた。


「すごいな。学校に最新型のAI液晶モニターまで設置してるんだ」


織田は京本に顔を向け興奮気味に言った。


「でもなんか声が少しおばさんっぽいな」


「リアルだけど顔が見えないのがまたミステリアスだね」


田中は少し首をかしげて言う。


三人が談笑しているとモニターに再び文字が浮かび「不快な発言は控えなさい」という声が響いた。その後画面は再び「ようこそ」の文字だけが表示される。


「リアルタイムで反応するんだ…」


織田は驚きじっとモニターを見つめた。


「こ、怖いな。もう軽々しく悪口は言わないようにしないとな…」


京本は身震いしながらつぶやく。


「自己紹介とかしなくていいんだよね?」


田中も不安そうに目を丸くする。


最新のAI技術に触れ興奮と恐れが入り混じる三人。しかし好奇心に満ちた表情のまま新しい学校生活の始まりに胸を膨らませていた。


しばらくして校内放送が流れ生徒たちは続々と体育館へ向かう。織田と京本もそれに従った。みんな緊張した面持ちだったがどこか、新しい冒険への期待に目を輝かせているようにも見えた。


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