20話
アラームが鳴り、それを止める。そして、また寝ようとしたところで、その行為がヤバいということに気づき、がばっと起きる。
(あぶな~、また寝そうになった)
寝ぼけ眼を擦りつつ、洗面所に顔を洗いに行く。
「おはよう」
悠橙先輩が挨拶してきた。
「お、おはよう」
返事を返すも、今の格好がとても恥ずかしい。寝ぼけ眼に、まだ顔を洗っていない。そして、パジャマのまま来てしまった。
悠橙先輩は、洗った顔をタオルで拭きつつ、疑問を口にする。
「姫輝のパジャマ姿なんてめずらしいな? いつもきちっと制服で降りてくるのに」
「は、ははっ、……ちょっと寝付けなかったから、寝ぼけちゃって」
あたしは乾いた作り笑顔をすることしか、できなかった。
悠橙先輩がキッチンへ向かった後、私は顔を洗って歯磨きをした。
醜態を晒した私は、急いで制服に着替える。
そして、再び降りてくると、朝食はできあがっていた。
「姫輝の支度が遅かったから、先に朝食を作っておいたよ」
嫌そうな顔ではない。これは嫌味を言ったわけではなく、優しさだ!
そんな優しさに胸がジーンとして、祈るように目を閉じ両掌を組むあたし。
その様子を見た悠橙先輩は、きょとんとした顔をしていた。
「なにしてんの、姫輝?」
現実に引き戻され、慌てて返事を返す。
「な、なんでもないよ。朝ご飯食べようか」
内心では時間的都合により、がつがつと食べているのだが、表面上は落ち着いて食べるというカオスな状態。
時間がない焦りと、ダサいところを悠橙先輩に見せたくないという乙女心の、葛藤である。
いつも読んで頂きありがとうございます。
どうも。執筆の遅い藤谷葵です。
今現在、33話辺りを書いているのですが、小出しにさせて貰っています。
このシーンは、貼るときに気づいたのですが、物足りなさを感じました。
文字数が少ないせいか? それとも内容が薄っぺらいのか?
ふと思い出す。
「最近、『激やば!』らしさがないな~」って。
過去のシーンは忘れてしまいましたが、今現在執筆中のシーンは、激やばらしさがない。これはやらかしてしまったか?
まあ、良しとしましょう。とりあえず書きあげてから改稿するというのも一つの手段。
投稿済みのものを修正すると読者さんが再読みしそびれて、混乱を招くもとになったり、作者自身も混乱しかねない。
作者は特に投稿している所と、今現在執筆しているところでタイムラグがありますから……。
応援や感想をお待ちしております。




