19話
夕食を終えると、順番にお風呂に入った。
その後は、リビングで悠橙先輩とソファーに並び、テレビを見ていた。
それはまるで、恋人同士が映画館のカップルシートで映画を見ているような状態と言っても、過言ではないであろう。
(なんという天国! ……もうこのままでいいかな……苗字も同じ雉子島だし、結婚したも同然なんじゃないかな?)
などとアホな発想に至った。
そんなドキドキ気分で顔が赤くなっている私に、反転して青ざめることに気づいた。
(あ……姫輝に口うるさく言われていた、明日までの学校の宿題をやってないや……)
天国から地獄に行くのを、「もう少し、もう少しだけ!」と先延ばしにした結果、日付をまたがった。
「じゃあ、そろそろ寝ようか」
「う、うん」
宿題のことがなければ、悠橙先輩のこの言葉を歪曲させて、悶えていたことだろう。
これから待つ地獄行が待っている為、そんな余裕はない。
「「おやすみ」」
そう言ってお互いの部屋に入った。
鞄から、学校の教科書とノートを取り出し宿題を始める。
教科書やスマホを駆使して、なんとか宿題をやりきった。
合っているかどうかは別として……。
時計を見ると、時間は五時を回っていた。寝る時間が……。
とりあえず、スマホのアラームをつけて仮眠を取ることにした。
(あ~、昨日、悠橙先輩に惑わされずに、宿題をやればよかった)
後悔先に立たず。とりあえず眠りについた。
いつも読んで頂きありがとうございます。
短いですが、梨琴らしい流れで書けたと思います。
更新も不定期ですが、執筆も不定期。
その為、設定の整合性が取れていないところが、今書いている所で発覚しました!
それを考えると、なるべく作者の記憶があるうちに一気に書きたいところですが、なかなか集中力の持続が難しいものです。
応援や感想を頂けると嬉しい限りです。
「面白かったよ!」の一言でも。




