詩 すごく飛ぶ鳥と不思議がる鳥
その鳥はなぜかすごく飛ぶ
とにかくあちこちに飛ぶ
四六時中飛んでいる
年中無休飛んでいる
いつでも飛んでいるし
どこでも飛んでいる
もはや飛ぶこと=その鳥だった
しかし周りの鳥たちは首を傾げて不思議がる
どうしてあの鳥は飛んでいるのだろう
鳥は飛ぶものなんかじゃないというのに
皆 首を傾げて不思議がる
鳥かごの中から
飛んでる鳥を不思議がる
「ねえ、あの鳥変わっているわ」
「本当、何で飛んでいるのかしら」
「鳥籠に入れば、飛ばなくたって生きていけるのに」