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東国の勇者の場合50

その後魔法修行が着々と進んでゆく。


まずは『魔力操作』

身体の中に感じる魔力を体内で自由に動かすところから始める。説明のしずらい行為だが、身体の中の血液を自由に動かすような感覚だろうか?全くもって形容し難い感覚である。

これを行うことで自己回復や身体強化に応用できるらしい。


次に『魔力放出』

身体で操作していた魔力を体外へと放出する。放出する身体の箇所、範囲、魔力の量、勢いそれらをコントロールすることで多種多様な攻撃を行える。

先ほどの魔力を相手の体内に流すのもこれの応用らしい。つまりはこの魔力放出を行うことで相手に攻撃ができるということである。

 

最後が『魔素融合』である

これは体内を巡る魔力と体外に漂っている魔素を混ぜ合わせて魔力を違う物質に創り変えたり、無機物を操ったりするものらしい。魔素は空気中にたくさんあるのだがどんな魔素を取り込みやすい体質なのかで特異な魔法の系統が決まってくるらしい。

火や水を出したりするようなパッと日本人が思いつく王道の魔法はこれが出来ないと扱うことができないらしい。

 つまりは、何かを魔法で生み出したかったりしたらこの世界に存在している魔素を感じ取り、取り込むことでしか出来ないということだ。ぜひ、この魔素というものも研究してみたい。そうすればいろいろなことができるだろう。たくさん考えてみたい。


 一通り教わってみた結果、小さい火の玉や水球なんかを出すことができた。この魔素を取り込んで物質に変えるというのはコツをつかむことができれば簡単である。

 いろいろな物資に変えることができるというならばどこまで変えることができるのか、今後いろいろ試すことができそうである。

 さらには魔力操作や魔力放出を利用すればもっと自由に行動できるはずだ。

「少し、休憩しましょう。」

ちょうどよくアルスレッドからの申し出があった。さっきの考えたことを少し試してみよう。

 まず両足に魔力を集中させて、上に一気に蹴り上げる。そうすると普段の数倍の力が出てかなり十数メートルの高さまで飛び上がることができた。このまま落ちないように身体から魔力を放出して、空中にそのまま浮遊し続けようとしたが出力のバランスを崩した。

「わああああああああああああああーーーーーーーーー」

大声をあげて地面に激突してしまった。

 出力量の調整がかなり難しいができないことではない。もう少し練習が必要だ。

 それにしても情けない声を上げてしまったし、何より前進が痛い。魔力を放出していたおかげで何とか生きていたのが不幸中の幸いだったが一歩も動けない。

「アルスレッドさーん助けてくださーい」

何とみっともない結果だろうか。

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