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東国の勇者の場合15

 とりあえず、勇者としての評価が下がっていなかった事は安堵しても良いだろう。だがそれも、自分の眼に宿った不思議な力があればこそだろう。ファンタジー小説の様に表現するのであれば魔眼と言うのが正解か。

とはいえ、この魔眼でリニアさんを倒し切ることが出来なかったこれもまた事実だ。便利で有能ではあるが、万能というわけではないらしい。自分の魔眼の能力は異常なまでの動体視力、仮に超動体視力とでも呼ぼうか。その動体視力自体が全ての力なのか、それとも何かしらの能力の派生で使われているのに過ぎないのか答えを出すにはまだ材料が足りない。それに発動のトリガーは何なのだろう。

この能力はわかっていないことが多すぎる。一つずつ確かめないとならない。

とは言え、この様な力を持っている人間をどう思うだろうか。女神と言う存在に呼び出された自分をこの国の人間たちはどう思うのだろうか。魔眼を持つ者を開くと断罪するのか、それとも勇者だからと言う理由でスルーなのか。

もういい、やめよう。独りで考えていても埒が開かない。ある程度の信頼は勝ち取っているはずだ。目の前のメイドを頼ってもバチは当たらないだろう。それに、こう言う場面で頼らなければいつ頼ると言うのだ。

少しは、自分の行動を反省しよう。

「ところでリニアさんにお聞きしたいことがあるのですが。」

「もしかして、右腕に何か問題でもありましたか?しっかりと治したはずなのですが。」

ん?右腕?そういえば、さっきの組手の時の痛みが、、、、無い!?

「いやっ、別にそういうわけではないんですが、でも確かに折れていてもおかしくなかった痛みがなくなっています。これっていったい」

「魔法、、、ですが。」

「魔法、、、ですか?」

「はい。」

えっすんません。なんすかそれ。


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