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初戦闘

「うぉぉぉぉ!!やっぱ二足歩行はいいなぁ」


森の中を走りながら、そう言う俺。

ウサギだからか、それとも、スキルのせいなのか、前世の頃よりかは、早く走れた気がした。

ちなみに……視聴者の情報によれば、この場所は『初心者の森』と呼ばれる場所らしい。

どうりで見覚えのある場所だと思ったよ。


『初心者の森で爆走するウサギw』

『この光景をプレイヤーが見たら、宇宙猫になるんだろうな』

『どちらかと言えば、宇宙ウサギじゃね?』

『宇宙ウサギw』


森の中を走る俺に対し、そうコメントする視聴者達。

視聴者達のコメントを見つつ、ふと、前を見ると


「ん……?」


そこには、プルプルとした青い物体………スライムがいた。


「そういや、スライムって白兎(ホワイトラビット)よりかは強いんだっけ?」


『そうだぞ〜』

『白兎<スライム』

『前にスライムと戦っている白兎を見かけたけど、ボロ負けしてたぞ』


「oh……」


弱肉強食の世界とはいえ、スライムにも負けるなんて……不遇すぎて逆に泣けるわ。

そう思っていたら


「っ!?」


スライムが突然動き出し、俺に向けて、体当たりしようとするのだった。


「び、ビックリした……」


運が良いことに、スライムの攻撃を避けることは出来たものの、スライムは俺を狩る気満々なため、戦いを避けることは出来ないようだ。


「これぞまさしく、負けられない戦いだな」


『ある意味合ってるw』

『スライムvs自称白兎のVtuber』

『シロさん頑張れ〜!!』


「あぁ、何とか頑張る!!」


そう言った後、俺はスライムに近づくと……そのままの勢いで、スライムを蹴り飛ばした。

俺の蹴りによって、吹っ飛ばされたスライムは木にぶつかり、頭上の体力ゲージが少し減るのだった。


「よっしゃ!!ダメージが入った!!」


攻撃力が少ないとはいえ、ちゃんとダメージは入るんだな。


〈個体名シロはスキル【ノックバックⅠ】を獲得しました〉


ナイスタイミング!!


「こういう時のスキル獲得はありがたい!!」


スキル:【ノックバックⅠ】

能力:相手を強制的に後退させる

獲得条件:自身の攻撃によって、相手が後退させること


「相手が後退……ってことは、吹っ飛ばされたのが後退扱いされたのか」


スキルの説明を見ながら、そう呟く俺。


『【ノックバックⅠ】!?』

『【二足歩行】の次は【ノックバックⅠ】か......』

『このスキルって、耐久動画のネタとして扱われているレベルでレアなスキルだったような?』


「あ!!そういえばそうだったな!!」


前世の頃、俺のフレンドが【ノックバックⅠ】を獲得しようとしたけど、結局、手に入れられなかったんだよな。

……アイツ、今何をしているのかな?

昔のことを思い出し、油断していたら……スライムは再び攻撃を仕掛け


「グハッ!?」


俺は、直に攻撃を受けるのだった。


『腹タックルはアカン!!』

『ものの見事にタックルされたな』


「うぅ……痛い」


見た目がプルプルしてたから、侮っていたわ………


「そうだ!!体力は!?」


体力:10/5


半分!?

あの攻撃で体力半分持っていかれたのか!?

嘘だろ!?

俺、どんだけ弱いんだよ!!

というか……また攻撃を受けたら、ジ・エンドじゃねぇか!!


「ヤバい……ヤバいぞ」


ジリジリと距離を縮めるスライムに対し、そう言葉を漏らす俺。

その時、近くに木の枝があることに気がついた俺は、それを手に取るのと、それと同時に、スライムは再びタックルを仕掛けようとした。

しかし……スライムのその攻撃は、俺には届かなかった。

何故なら


「ふぅ……間に合った」


俺の持っていた枝が、スライムの核を貫いたため、スライムは光の粒子となって消え、その場には、ドロップアイテムらしき、青い物体が落ちていた。


「な、何とか勝てた……」


かくして、俺はスライムとの初戦闘を終えたのだった。

あと、近くに回復用の薬草があったから、それを使って体力は回復した。

ただ、超苦かったけどな。

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