第3章 傭兵と二人のハイエルフ・登場人物紹介
『ヴァイロ・カノン・アルベェリア』
この物語の主人公。
彼の愛弟子達『黒き竜牙』と力を合わせ、シグノに騎乗し出現したエディウスとルオラを何とか退けることに成功する。
だが『戦争をしようぞ』と捨て台詞を吐いたエディウスの侵攻は想像以上に早く、彼は新たな戦力が不可欠であることを自覚せざる得なかった。
『リンネ』
賢士ルオラに殺され掛けたリンネであったが、それを引き摺ることはなかった。
そして若過ぎる彼女は、ヴァイロ内縁の妻である余裕をもって振舞いつつも、彼をもっと求める。
『シアン・ノイン・ロッソ』
高身長で大人の魅力を持つ女性。喫茶店のマスターとして静かな余生を送るつもりでいた。
実は傭兵として非凡な能力を持っている。ヴァイロはエディウスの思わぬ攻勢に焦りを感じ、彼女に力を貸して欲しいと依頼する。
『レイチ&ニイナ』
約150歳のハイエルフ。血の繋がりはない。
二人共、姿だけ見れば子供のような出で立ちだが、冷静沈着でナイフの扱いに手慣れたレイチと、精霊術に精通しているニイナ。
ハイエルフからみれば劣等種というべき人間のシアンを心から慕い、付き従っている。
『アギド』
シアンの身辺を調査し、彼女に付き従っている二人のハイエルフがいる事実を師匠ヴァイロに報告する。
『ミリア』
リンネとヴァイロの仲が盤石と成る中、彼女は自分なりの愛のカタチを彼に伝える。
『アズール』
黒い竜が期待した程強くなくて消沈する。
そして今さらミリアがヴァイロに好意を寄せていたことを知り、愕然とする。
『レイシャ・グエディエル』
偵察に来たシアンと1対1の勝負を挑むが、逃げられてしまう。彼女の黒い剣には恐ろしい秘密が隠されているらしい。
『エディウス・ディオ・ビアンコ』
カノンへの襲撃後、即時、他の自治区へ侵攻を開始した。
『バンデ』
フォルデノ王国の有力な貴族だが、亜人達やモンスターを屋敷の従者のように扱うという変わったことをしている。
人間よりも能力が高い彼等の社会進出を目論見、戦力が欲しいヴァイロに接触する。
『カネラン&ルチエノ』
身長2m程あるコボルトとは思えない強靭な肉体を持つカネラン。両手両足が人間と変わらないばかりか、美しい容姿をもつハーピーのルチエノ。
いずれも流暢な人語を話し、ヴァイロを驚かせる。