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機構の幻想

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

給食の時間は図工の時間でした。


私の小学生の時、給食の時間には必ず決まって流れるクラシックがあった。幻想即興曲。ショパンの曲はどれも夢見る様に美しくて、儚かったけれど、私の中でそれは最たる物だった。そして決まって脳裏に流れる一連の映像がある。

人工生命体、つまりアンドロイドが乗った車が思い切り壁にぶち当たる。途端に膨らむエアバッグ。衝撃は全て受け止める事は叶わず、機構の体にヒビが入る。開け放たれた窓から飛び散った部品がその惨劇を物語っている。周りに集った科学者がその様を詳しく研究し、また新たな研究へ。

もしくはもう一つ。人工生命体の体が歩く程に部品が崩れ落ちて、遠くに飛び去る。最初はコードの着いた腕、次に仮面のような顔、そして最後にプラスチック製の足関節。そうしてまた一箇所に密集し、新たな人工生命体が生まれる。

幻想即興曲が流れている間は、ずっとその様が浮かんでいる。何も関係の無いアンドロイドの破壊と創造。それこそが私の幻想即興曲から得られるイメージだった。


「君は今、考えているの?」

「いいえ、何も……」

付き合って初めてのデートは物静かな喫茶店だった。マロン色を基調とした、落ち着いた店内。時折香る珈琲の香りが鼻腔をくすぐる。それは誘ってくれた彼の雰囲気とよく似ていた。ただ一つだけ気になる事がある言えば、BGMが幻想即興曲だった事だろう。

脳裏に浮かぶ、アンドロイド。滑らかな動きを伴って破壊され、一つに密集し、また新個体へ。そんな様を永遠と浮かんでいたら、デートどころではない。それは誘ってくれた彼に大層失礼であるが故に、私は言葉を濁す。

「今、とっても虚空な目をしていたよ」

彼の口元は優しく弧を描いていたが、切れ長な目は咎める様な鋭利な光を宿していた。初対面で目にしたのなら、思わず言葉に詰まってしまいそうな程。その鋭さが私をほんの僅かに現実に引き戻す。

「今流れている曲……幻想即興曲。この曲を聞いているとある一連の映像が脳裏に流れるの」

「へぇ、どんなの?」

「アンドロイドが独りでに壊され、また再構築される映像。幻想即興曲なんて曲目なのに、虚しくて仕方がない」

私が正直に事を話したのが功を奏したのだろう。瞳にはもう、私を抉る光はない。ただ静かに笑うと彼は優雅に微笑みを一つ浮かべた。

「幻想即興曲は、作曲者であるショパンが焼き捨てる様に遺言を残したんだよ。作曲者にそんな風に言われた曲は、虚しく聞こえても仕方が無いのかも知れないね」

BGMが終わった。次の曲はなんだろう。出来れば、この虚しさを埋めてくれる、躍動感溢れる物がいい。ワルキューレとか。

小学校の給食の時間、幻想即興曲が流れていたんですよ。

そうして脳裏に浮かぶ、アンドロイドの破壊と創造、再起。

十五分も繰り返せば虚しくなること必須です。


因みに六年間継続です。しっかり頭おかしい( '-' )


なんだか図工の時間を思い出しますね。

前にもお話した通り、先生の話が暇すぎて、白の胸像片手に自殺する女の子止める両親の即興劇を作ってたので。


ショパンの曲はどれも素敵で好きですよ。

どれを聞いても、(°∀° )という反応します。

(バッハやベートーヴェンよりもなんなら好きです)


曲に関しては物凄い雑食なので、書きながら、

ドヴォルザーク、昭和の懐かしい楽曲、幻想即興曲、をぐるぐるしてました。


追伸

ちなみにベートーヴェンの 月光 第一楽章 もそんな事が起きますよ。

軽く調べて見たらショパンは月光に影響されて作ったそうな。

でも似てるのは 月光 第三楽章 だそうですね。


※ソースがふわっとしてるので、横流しにして下さると。


給食の時の選曲はどうやっていたのだろうか……( ˙꒳˙ )

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